There is の文 part2(疑問文)

There is の文 part2(疑問文)

<前回の復習>

【There is の肯定文】   


例)  1 There is   a  book on the desk.  「机の上に1冊の本があります」

    2 There are two books on the desk. 「机の上に2冊の本があります」

    『後ろに単数がくるならbe動詞は「is」、複数がくるなら「are」を使う』


【There is の否定文】


例) 肯定文: There are  some CDs on the table.

    否定文: There aren't any CDs on the table.

    『「be動詞の文」を否定文にするときにはbe動詞の後ろにnotを入れる』

   注意:『not any 〜 = no 〜』 → 『一つも〜ない』

   否定文の訳      「テーブルの上には一枚もCDがありません」

   同じ内容の書きかえ 「There are no CDs on the table.」



<今回の内容>

《基本文》    Are thereany books on the desk?

        「机の上に何冊かの本がありますか」

        Yes, there are. / No, there aren't.

        「はいあります / いいえありません」


<解説>

はい、こんにちは。


今回は前回の「There is(are)〜」の文の疑問文です。
これも前回同様「be動詞」を含んでいる文だということを考えれば問題はないと思います。
以前から何度も言っているように 「be動詞を含んでいる文」は・・・


否定文: be動詞の後ろにnotを入れる
疑問文: be動詞を文頭に出す


ということなのですから。

よって今回の場合も上の基本文のような語順になるのです。

ただし、答え方は Yes でも No でも後ろに 『there is(are)』 を使う
ということに注意してください。

ところで、疑問詞がつく場合はどうでしょう?


<疑問詞がついた疑問文の場合>


例)  What is there on the desk? 「机の上には何がありますか」

    There is a key. 「鍵があります」


上の例文を見てください。
これは疑問詞がついた形になっています。


ここで一つお話します。
みなさんは疑問詞がつくと難しいと感じる人が結構います。


特にこれが英作文ともなるとなおさらです。
しかし、それほど構える必要はありません。
つくりは非常にシンプルだからです。


これを見てください。 ↓


例1)  What is there on the desk?      「机の上に何がありますか」

例2)  What was there in the box?      「箱の中に何がありましたか」

例3)  Who was there in the room then?  「その時部屋に誰がいましたか」

例4)  When was there a letter on the table? 
                             「いつテーブルの上に手紙がありましたか」


上の例文はすべて疑問詞を使った疑問文です。
これら疑問詞を使った文に共通していることがあります、さて何でしょう?


             ・
             ・
             ・
             ・


正解は、これらの文はすべて語順が、


    『疑問詞 + 普通の疑問文』


になっているということです。
いいですか?


普通の疑問文の前にただ “疑問詞” がついたというだけです。


例1)でいえば  What + is there on the desk?
            (何)   (机の上にありますか)


例2)でいえば  What + was there in the box?
            (何)   (箱の中にありましたか)


残りの例もそれぞれ

例3)        Who + was there in the room then?
           (誰)    (その時部屋にいましたか)

例4)        When + was there a letter on the table?  
           (いつ)  (テーブルの上に手紙がありましたか)


となっています。
このようにシンプルに考えてください、非常に簡単です。
それが分かれば、あとは慣れですね。


これに慣れれば英作文もなんともなくなりますし、英作文ができるようになれ
ば並べ替えや穴埋め問題もぜんぜん問題がなくなりますよね。


<疑問詞がついた場合は答え方に注意>


あっ、一つ言い忘れていました。
当然、疑問詞がついたら答え方は Yes/No ではなくなりますからね。


例えば 

例2) に対しては There were two books.

例3) に対しては Tom was.

のようになります。


それでは今回の練習をしてみましょう。


<練習問題>


1 次の文を疑問文にかえて(  )の単語を使って答えなさい。またそれぞれの
  意味も書きなさい。


  1 There is an orange on the table.(Yes)

  2 There are some stores near the park.(No)


2 次の日本文を英語に直しなさい。

  1 机の上に何本の鉛筆がのっていますか。

  2 なぜかばんの中にマンガ本(a comic book)がはいっているのですか。


<解答と解説>

さて、それではみていきましょうか。

1 There is an orange on the table.(Yes)


これは上で解説したように 『be動詞の疑問文』 と同じように考えればよいのです
からこうなります。


正解: Is there an orange on the table? 

    「テーブルの上にオレンジはありますか」

    Yes, there is.     「はいあります」


2 There are some stores near the park.(No)


次の問題も同じなのでサッといってみよう。
ただし、一つだけ注意点があります。
それは 『some』 、この『some』は疑問文や否定文では 『any』に変えると
いうルールがありました。

そこだけはうっかりしないように。


正解:Are there any stores near the park? 
                        
   「公園の近くに(いくつかの)公園がありますか」

   No, there aren't.       「いいえありません」


続いては英作文です。
2番は先ほどお話しました疑問詞のある疑問文ですからね。
それではいってみましょう。


1 「机の上に何本の鉛筆がのっていますか。」


この「のっていますか」というのは「ありますか」と考えてください。
 

みんなが英作文が苦手な原因としてはいくつか考えられますが、その一つが問題
文のことばをそっくりそのまま英語にしようと考えることにも原因があります。


今の問題の場合でいうと「のっていますか」って英語では何ていうんだろう?


と考えて、「分からないから終わり」となってしまってはダメです。


『自分がこれまでに習った言い方で何か代用できるものはないのか?』


必ずこう考えてください。
それに慣れてくると、 自分の英語の力がついたな という実感がもてるように
なりますよ。


では解いてみましょう。
いつものように考えてみます。
いつも英作文を作る時にはまず意味の固まりで切っていきます。
今回のように疑問文の時には最初は肯定文を作ってみましょう。


「机の上に/何本の鉛筆が/のっています(か)。」

         ↓

「のっています/何本の鉛筆が/机の上に」

         ↓

「There are/how many pencils/on the desk」

       ↑(疑問詞が入っているのでこれは文頭にくることになる)

         ↓

「How many pencils/are there/ on the desk」


正解: How many pencils are there on the desk?


ちょっと分かりにくかったかもしれませんね。
ではこちらはどうでしょう?


2 なぜかばんの中にマンガ本(a comic book)があるのですか。


「あるのです/マンガ本が/かばんの中に/なぜ」

            ↓

「There is/a comic book/in the bag/why」
                           ↑(疑問詞が入っているので
                             これはやっぱり文頭にくる)
            ↓

「why/is there/ a comic book/ in the bag」

            ↓


正解: Why is there a comic book in the bag?



<今回のまとめ>


・There is(are) 〜 の文の疑問文の作り方は 「be動詞の文」の場合と同じなので

 Is(Are) there 〜? となる。


・答え方は there を使って 

 「Yes, there is(are).」「No, there isn't(aren't)」  となる。


・疑問詞のある疑問文の語順は

『疑問詞 + 普通の疑問文』 となる。