動名詞の文 part4 (動名詞の入試必須の例外3)

動名詞の文 part4 (動名詞の入試必須の例外3)

<前回の復習>

動名詞の例外2

【後ろに不定詞しか目的語にとれない動詞】

<後ろに不定詞しか取れない動詞>
want 〜が欲しい
hope 〜を望んでいる
decide 〜を決める
wish 〜を願う


○ She wants to go to Okinawa. 「彼女は沖縄に行きたい」

× She wants going to Okinawa.
           ↑
         ここがダメ


<今回の内容>

《基本文》

He stopped smoking. 「彼はタバコを吸うのをやめました」

He stopped to smoke.「彼はタバコを吸うために立ち止まりました」


<解説>


さて、この「動名詞の例外」シリーズもpart3になりました。
今回の例外はどんなものなのかというと・・・

【動名詞と不定詞で意味が変わる動詞】


というものです。
これはどういうことでしょうか?


前回までで動名詞を使っていう場合と、不定詞を使っていう場合についてお話をしてきました。
これまでの流れは次のようなものです。

1 原則 :動名詞と不定詞のどちらでいっても意味は同じ
例) I like to play tennis.
  =I like playing tennis.
2 例外1:動名詞しかとれない動詞
例) He enjoyed swimming.
  ×He enjoyed to swim.
3 例外2:不定詞しかとれない動詞
例) She wants to drive the car.
  ×She wants driving the car.



というものでした。
その続きとして今回は『動名詞と不定詞で意味が変わる動詞』というものが加わります。
ではこの決まりというのはどういうものなのか早速見てみましょう。


【動名詞と不定詞で意味が変わる動詞】

<動名詞と不定詞で意味が変わる動詞>
ing が後ろにくる場合 to が後ろにくる場合
stop 〜 ing 〜するのをやめる stop to 〜 〜するために立ち止まる
try 〜 ing ためしに〜してみる try to 〜 〜しようと(努力)する
remember 〜 ing 〜したことを覚えている(過去) remember to 〜 〜することを覚えている(未来)
forget 〜 ing 〜したことを忘れている(過去) forget to 〜 〜することを忘れている(未来)



具体的に例を挙げてみましょう。
まずは基本文です。


He stopped smoking. 「彼はタバコを吸うのをやめました」
He stopped to smoke.「彼はタバコを吸うために立ち止まりました」


上の文は基本文でも挙げたものですが、主語と動詞はそれぞれ同じ 「He stopped」 となっています。


しかし、その後ろが 「smoking」 になっているか 「to smoke」 になっているかの違いがあります。
そして 「smoking」 になると 「〜するのをやめる」 ですから
「彼はタバコを吸うのをやめました」となり、禁煙をすることになります。


ところが、後ろに 「to smoke」 がくると 「〜するために立ち止まる」ですから
「彼はタバコを吸うために立ち止まりました」となり、喫煙をするという全く反対の意味になってしまう
のです。

分かりますよね?


このように、後ろには動名詞も不定詞もとれるのですが、どちらがくるかによって意味が変わってしまう
というのが今回の例外になります。
その他のパターンについても例文を挙げておきましょう。


<動名詞と不定詞で意味が変わる場合の例文>


Tom tried riding the bike.   「トムは試しにその自転車に乗ってみた」
Tom tried to ride the bike.  「トムはその自転車に乗ろうと(努力)した」


I remember seeing him.    「私は彼に会ったことを覚えている」
I remember to see him.    「私は彼に会うことを覚えている」


Ken forgot mailing the letter.「健はその手紙を出したことを忘れた」
Ken forgot to mail the letter.「健はその手紙を出すことを忘れた」


今回は以上です。


<今回のまとめ>

<動名詞と不定詞で意味が変わる動詞>
ing が後ろにくる場合 to が後ろにくる場合
stop 〜 ing 〜するのをやめる stop to 〜 〜するために立ち止まる
try 〜 ing ためしに〜してみる try to 〜 〜しようと(努力)する
remember 〜 ing 〜したことを覚えている(過去) remember to 〜 〜することを覚えている(未来)
forget 〜 ing 〜したことを忘れている(過去) forget to 〜 〜することを忘れている(未来)


<動名詞と不定詞で意味が変わる場合の例文>


Tom tried riding the bike.   「トムは試しにその自転車に乗ってみた」
Tom tried to ride the bike.  「トムはその自転車に乗ろうと(努力)した」


I remember seeing him.    「私は彼に会ったことを覚えている」
I remember to see him.    「私は彼に会うことを覚えている」


Ken forgot mailing the letter.「健はその手紙を出したことを忘れた」
Ken forgot to mail the letter.「健はその手紙を出すことを忘れた」