動名詞の文 part2 (動名詞の入試必須の例外4)

動名詞の文 part2 (動名詞の入試必須の例外4)

<前回の復習>

<動名詞と不定詞で意味が変わる動詞>
ing が後ろにくる場合 to が後ろにくる場合
stop 〜 ing 〜するのをやめる stop to 〜 〜するために立ち止まる
try 〜 ing ためしに〜してみる try to 〜 〜しようと(努力)する
remember 〜 ing 〜したことを覚えている(過去) remember to 〜 〜することを覚えている(未来)
forget 〜 ing 〜したことを忘れている(過去) forget to 〜 〜することを忘れている(未来)


<動名詞と不定詞で意味が変わる場合の例文>


Tom tried riding the bike.   「トムは試しにその自転車に乗ってみた」
Tom tried to ride the bike.  「トムはその自転車に乗ろうと(努力)した」


I remember seeing him.    「私は彼に会ったことを覚えている」
I remember to see him.    「私は彼に会うことを覚えている」


Ken forgot mailing the letter.「健はその手紙を出したことを忘れた」
Ken forgot to mail the letter.「健はその手紙を出すことを忘れた」


<今回の内容>

《基本文》

He went out of the room without saying good-bye.

「彼はさよならを言わないで部屋を出て行きました。」


<解説>

さて、いよいよ今回が動名詞シリーズの最終回になりました。

今回の内容は次のようなものです。



<動名詞の例外4>


『前置詞の後ろは動名詞がくる!』


これです。
動名詞の例外4は『前置詞の後ろは動名詞』というものです。


どんなことなのか例文で確認してみましょう。


例)

1 I'm good at playing tennis.  

「私はテニスをするのが得意です」

2 Thank you for inviting me to the party.

「パーティーに招待してくれてありがとう」

3 He went out of the room without saying good-bye.

「彼はさよならを言わずに部屋から出て行った」


これらの例文を見てください。


1 I'm good at playing tennis.  

「私はテニスをするのが得意です」


1番の例文では「at」という前置詞の後ろに「テニスをする」という意味の「play」をいれたい。

                     ↓

しかし、『前置詞の後ろは動名詞』というルールがあるので、「play」ではなくて「playing」と「ing」
をつけて動名詞にしてあげなくてはいけないのです。

○  〜 at playing 〜
×  〜 at play 〜


ちなみに「be good at 〜」という連語は「〜するのが得意(上手)」という意味です。


2 Thank you for inviting me to the party.

「パーティーに招待してくれてありがとう」

2番の例文でも同じです。

「Thank you for 〜」は「〜してくれてありがとう」という意味です。

この中の「for」は前置詞です。
ですからこの後ろに動詞の意味を入れたいと思ったら動名詞にします。


この例文では「私をパーティーに招待してくれてありがとう」
という意味にしたいのですから、「招待する」という動詞「invite」を使います。


そのときに「Thank you for invite 〜」
とするのではなく、

「Thank you for inviting 〜」
とするのです。


分かりますよね?
ではもうひとつを見てみましょう。


3 He went out of the room without saying good-bye.

「彼はさよならを言わずに部屋から出て行った」

3番目の例文です。


「without」というのは「〜なしで」という意味の前置詞です。



「with」という前置詞は知っていますよね?
「〜と一緒に」という意味です。


「without」は「with」と「out」をあわせたものです。
「out」は「外側」という意味がありますから
「一緒の外側」ということになり、「〜なしで」という意味になっています。


話はそれましたが、このように単語というのはいくつかの意味を持った語がくっついて
ひとつの意味になっているものはたくさんあります。


こういったことも知っていると、すべてを丸暗記に頼るのと違って覚えやすく、忘れにくくなります。


で、本題に戻りますが、この例文は

「彼はさよならを言わないで部屋を出て行った」

ですから「さよならを言わないで」の部分は
「without saying good-bye」となります。

「without say good-bye」ではだめですよ。


<今回のまとめ>


『前置詞の後ろは動名詞がくる!』


例文)

1 I'm good at playing tennis.  

「私はテニスをするのが得意です」

2 Thank you for inviting me to the party.

「パーティーに招待してくれてありがとう」

3 He went out of the room without saying good-bye.

「彼はさよならを言わずに部屋から出て行った」