受動態 part1(受動態のつくり方)基本編
<今回の内容>
《基本文》 The window was broken by him.
「その窓は彼にこわされた」
<解説>
みなさんこんにちは。
今回からは中学3年生の内容(といっても教科書によってはもう中2で習っている人もいると思うけど)の
『受動態(受け身)』 を勉強します。
今回はその導入ということで、
1 受動態とは何?
2 受動態のつくり方の基本
をお話します。
でははじめましょう。
<受動態って何?>
カ: こんにちは 結加ちゃん。
結: こんにちはカナメ先生。
カ: 今回は『受動態』という単元を勉強するよ。
結: 受動態 って何ですか?
カ: うん、例えば 先生は結加ちゃんに英語を教えているよね。
日本語で考えた場合、
「カナメ先生は英語を教える」
となるよね?
結: はい。
カ: この言い方は 『カナメ』 の立場に立った(主語にした)言い方
だけど、これを 『英語』 の立場に立って言いかえたらどうなる?
結: え〜とですね、
「英語はカナメ先生に教えられる」
ですか?
カ: そう、その通りだよ。
じゃあ、もう一つ練習してみよう。
「みんなは結加ちゃんを愛している」
この 『みんな』 という主語を 『結加ちゃん』 という主語にして言いかえたら
どうなるかな?
結: ちょっと自分でいうのが恥ずかしいけど、
「結加ちゃんはみんなに愛されている」
ですか?
カ: そうだよね。
このように立場を変えると
「〜をする」 → 「〜をされる」
という言い方に変わるよね。
この 「〜される」 という言い方を 『受動態』 または 『受け身』というんだよ。
結: へ〜。
カ: みんなは日頃日本語を使っているから、このように 「日本語で言いかえて」 といわれても
すぐに言えるよね。
ところが、これが 「英語で言って」 となると 「???」 となるでしょう?
それを今回は勉強していくんだよ。
どう? これから何を勉強するのか、受動態っていうのがどんなものなのかがイメージ
できたかな?
結: はい、分かりました。
カ: よし、それでは早速 受動態の言い方を説明していこう!
*ポイント 受動態とは立場(主語)をかえた言い方のこと
<受動態の基本>
カ: では、今回は 「受動態の基本」 を解説していこう。
次の文を見てごらん。
Everyone loves Yuka. 「みんなは結加を愛している」
これはさっき日本語で言った文を英語で言ったものだね。
これを受動態の 「結加はみんなに愛されている」 に変えるにはどうしたらいいのか?
こうなります。
Yuka is loved by everyone. 「結加はみんなに愛されている」
結: は〜、でもどうしてそうなんですか?
カ: うん、それを今から解説していくね。
まず、ポイントは 受動態の形
受動態 | |
形 | 「be動詞 + 過去分詞」 |
意味 | 「〜される、された」 |
このように必ず、受動態にする時は 「be動詞 + 過去分詞」 という形になるよ。
これがまず最初に大切なポイント。
結: はい、「be動詞 + 過去分詞」 で 「〜される」 ですね。
カ: 次に普通の言いかたの文。
あっ、そうそう言い忘れていた!
この普通の言いかたの文のことを受動態に対して 「能動態(のうどうたい)」 ってよぶから
これもあわせて覚えておいてね。
結: 能動態ですね。
カ: この能動態から受動態への書きかえはこうなるよ。
ポイントは次の通り。
能動態 Everyone loves Yuka.
(目的語)
受動態 Yuka is loved by everyone.
↑
be動詞+過去分詞
ちょっと分かりずらいかもしれないけど、こういうことだよ。
受動態の作り方 ( 例文: Everyone loves Yuka. ) | |
1 能動態の文の目的語(〜を) を受動態の主語にする。 (上の例では 「結加を」 が目的語) |
Yuka (結加は) |
2 その主語の後ろに 「be動詞+過去分詞」 を入れる。 (上の例では能動態で loves が使われているので過去分詞は loved になる。基本的に規則動詞は過去形と同じ形) |
Yuka is loved (結加は愛されています) |
3 その後ろに 「by+能動態の主語」 を続ける。 (by は 「〜によって」 という意味になる) |
Yuka is loved by everyone. (結加はみんなに愛されています) |
この3ステップが受動態をつくる基本なんだよ。
分かるかな?
加: そうですね、一応分かった気がしますが自信はありません。
カ: じゃあ、1問だけ問題を考えてみよう。
Kaname uses the car. 「カナメはその車を使います」
これを受動態に直してみよう。
加: はい、えーとまずは 1番の目的語を探すんだから、この場合は
「the car」 が目的語なので、これを主語にするんですか?
Kaname uses the car.
↓
The car
カ: そうだね。「その車を」 となるからね。
その次はどうなるかな?
加: 次は 2番の 「be動詞+過去分詞」 だから 「is used」 でいいんですか?
Kaname uses the car.
↓
The car is used
カ: そう、「use」 も規則動詞だから過去分詞も過去形と同じ 「used」だね。
そして最後は?
加: はい、最後は 3番の 「by +能動態の主語」 だから「by Kaname」
でいいんですよね?
Kaname uses the car.
↓
The car is used by Kaname.
カ: そうその通り、正解。
The car is used by Kaname. 「その車はカナメに使われます」
こうなるよね。
よくできました。
今回はここまでをきちんと理解しておいてね。
それでは次回は 『「by+能動態の主語」 が使われない場合』 をお話します。
加: ありがとうございました。
<今回のまとめ>
Q: 受動態とは?
A: 受動態とは立場(主語)をかえた言い方のこと
Q: 受動態の基本形とは?
A: 受動態: 「be動詞 + 過去分詞」
意味 : 「〜される、された」
Q: 能動態から受動態をつくる手順は?
A:
受動態の作り方 ( 例文: Everyone loves Yuka. ) | |
1 能動態の文の目的語(〜を) を受動態の主語にする。 (上の例では 「結加を」 が目的語) |
Yuka (結加は) |
2 その主語の後ろに 「be動詞+過去分詞」 を入れる。 (上の例では能動態で loves が使われているので過去分詞は lovedになる。基本的に規則動詞は過去形と同じ形) |
Yuka is loved (結加は愛されています) |
3 その後ろに 「by+能動態の主語」 を続ける。 (by は 「〜によって」 という意味になる) |
Yuka is loved by everyone. (結加はみんなに愛されています) |