現在完了形 part3 (経験)

現在完了形 part3 (経験)

<前回の復習>


現在完了形 〜継続〜



形  :have (has) + 過去分詞

意味:〜している

継続用法で使われる副詞 「for (〜の間)」、「since (〜から)」


  注意1 have (has) には一般動詞の意味はない。
  
  注意2 訳し方は「〜している」と今でも続いていることが分かるように訳す。
       「〜していた」としないように気をつける。




例文)

  1 「私は3時間英語を勉強しています」

    I have studied English for three hours.


  2 「彼女は9時間寝ています」

    She has slept for nine hours.


  3 「私たちは今朝からテレビを見ています」

    We have watched TV since this morning.



<今回の内容>


《基本文》        I have visited Kyoto twice.

          「私は2回京都を訪問したことがあります」


<解説>


前回は現在完了形の“継続”という用法を勉強しました。
「継続」というのは「続いている」ということですから、
「ずっと〜している」という意味でしたね。


今回は現在完了形の第2弾、『経験』です。


さて、ではどんな内容なのか早速はじめましょう。
友梨ちゃ〜ん。



友: は〜い。



カ: じゃあ始めよう。



友: はい、お願いします。


<現在完了形 〜経験〜>



カ: 今回の内容は“経験”ということなんだけど、経験という言葉の意味は
どんなことかな?



友: えっ、たとえば、


「飛行機に乗ったことがある」とか

「アメリカにいったことがある」とか


ですか?



カ: うん、そう。
経験というのは、「何かを体験した、やったことがある」という意味だから、


“〜したことがある”


ということだよね。
今回のポイントの一つ、はこの“〜したことがある”というところだよ。



友: はい、分かりました。
それで英語ではどんな風にいうんですか? 



カ: そうだね、たとえば


I have visited Kyoto twice.
「私は2回京都を訪問したことがあります」


She has used this computer before.
「彼女は以前にこのコンピュータを使ったことがあります」


He has never climbed that mountain.
「彼はあの山に一度も登ったことがありません」



まぁ、こんな文が全て経験用法だよ。



友: 先生、今の文を見て思ったんですけど、英語でいうときには
前回の継続と同じように、『have + 過去分詞』を使うんですね。



カ: うん、そうだよ。
現在完了形ではいくつかの用法があるけど、この『have + 過去分詞』は
共通で使われるんだよ。



友: それってポイントですよね。



カ: そうだね。



現在完了形 〜経験〜
<経験用法のポイント>
『have + 過去分詞』
意味 『〜したことがある』




<経験用法でよく使われる言葉>



友: 先生、さっきの例文で「twice」とか「never」という見たことがない単語が
出てきたんですけど、これって初めて見ますが何ですか?



カ: うん、今回のポイントの2つ目だね。
現在完了形ではそれぞれの用法でポイントになる言葉が出てくるよ。


たとえば、前回の「継続」用法では、「for」や「since」という単語が出てきた
でしょう。



友: はい。
たしか「〜の間」や「〜から」という意味でしたよね。



カ: そうだよね。
これらの単語は、継続用法でよく使われる単語だったんだよね。



友: あ〜そうですよね。
ということは、「twice」と「never」は経験用法で使われる言葉っていうこと
ですね。




カ: そうだよ。
ただ、その2つだけではないんだ。
さっきの例文では「before」も出ていたと思うんだけど、それもなんだよ。




友: そうなんですか?!
その単語は以前から知っていたのでそれも関係があるとは思いませんでした。


他にもあるのですか?



カ: うん、他にもあるよ。
これらの単語は現在完了形を考えるときに非常に大切だからきちんと覚えようね。


また、文のどこに書くのかというのもいくつか決まりがあるからそれも合わせて話
していくね。


経験用法で使われる副詞 
文の最後につける言葉 過去分詞の前につける言葉 熟語として覚えよう
before 以前は never 一度も〜ない have been to 〜 〜へ行ったことがある
once 一度、かつて ever 今までに How many times 〜? 何回〜
twice 2回、2度 often よく、しばしば How often 〜?
〜times 〜回、〜度



   大体は解説をしなくても分かると思うんだけど、少し補足を
   していくよ。


   まずは、


   ・once    「一度、かつて」
   ・twice    「2回、2度」
   ・〜times  「〜回、〜度」


   だけど、これらの単語は全て回数を表しているからね。
   

   「一度、かつて」と言いたければ、「once」   
   「2回、2度」なら「twice」で、この2つは決まった言い方があるんだけど、
   それ以上の「3回、4回・・・」となると「three times」、「four times」・・・というように



   数字の後ろに「times」をつける



   というルールでいいんだよ。



友: あ〜、そういうことなんですね。


  
カ: 次に、「過去分詞の前につける単語」だけど、
   これはそのまま過去分詞の前に書けばいいんだよ。
   たとえば、


   He has neverclimbed that mountain.

   「彼はあの山に一度も登ったことがありません」


   は「climbed」という過去分詞の前に「never」という単語が入っているよね。
   このように使えばいいだけだよ。



友: はい、分かりました。



カ: それで、最後の熟語だけど、これは入試問題でよく出題されるところだから
   しっかり覚えてね。


   have been to 〜   「〜へ行ったことがある」


   は、「go」という単語が出ていないんだけど、「行く」という意味になるから
   特に注意してね。



   それから


   ・How many times 〜?  「何回〜」
   ・How often 〜?      「何回〜」


   は、どちらも同じ意味だよね。
   どう違うのかといったら、それは
   


   “単純に文字数の違い!”


   
   ___ ___ ___ have you read the book?
   ___ ___ have you read the book?

   「あなたは何回その本を読んだことがありますか」



   (正解)

    How many times have you read the book?
   How often have you read the book?



   上のように3文字分なら「How many times」
   2文字分なら「How often」というように考えればいいよ。


   自分で英文を作るときにはどっちを使っても問題ないから。




友: 分かりました。




カ: では今回はこのくらいにしておこう。
   最後にまとめの中で、経験用法の例文をいくつか挙げておくね。
   
   次回は経験用法でもう少し内容の深いものを勉強していくから、
   ここまでをきちんと復習しておいて。



友: はい、ありがとうございました。



<今回のまとめ>



現在完了形 〜経験〜
<経験用法のポイント>
『have + 過去分詞』
意味 『〜したことがある』



経験用法で使われる副詞 
文の最後につける言葉 過去分詞の前につける言葉 熟語として覚えよう
before 以前は never 一度も〜ない have been to 〜 〜へ行ったことがある
once 一度、かつて ever 今までに How many times 〜? 何回〜
twice 2回、2度 often よく、しばしば How often 〜?
〜times 〜回、〜度



「have been to 〜」   (〜へ行ったことがある)

※「go」という単語が出ていないが、「行く」という意味になるので注意



How many times 〜?  「何回〜」
How often 〜?      「何回〜」


“意味は同じで単純に文字数の違い!”



How many times have you read the book?
How often have you read the book?

※どちらも同じ意味で2文字で言うか、3文字で言うかの違い
   


例文)

I have visited Kyoto twice.
「私は2回京都を訪問したことがあります」


She has used this computer before.
「彼女は以前にこのコンピュータを使ったことがあります」


He has never climbed that mountain.
「彼はあの山に一度も登ったことがありません」


I have been to America before.
「私は以前アメリカに行ったことがあります」