分詞 part2 (現在分詞)
<前回の復習>
   「分詞の種類」
   1 現在分詞
   2 過去分詞
   「現在分詞とは」
    形 :〜ing
   意味:〜している
   *現在進行形や過去進行形で使われていた「ing」も現在分詞
   「過去分詞とは」
   形  :規則動詞は「〜ed」、不規則動詞はいろいろ
   意味:〜された
   *現在完了形や受動態で使われていたもの
   *不規則動詞は地道に覚えていくことが大切
   参考:「不規則動詞一覧」
<今回の内容>
  《基本文》   the bird flying in the sky
            「空を飛んでいる鳥」
<解説>
前回のお話で、「分詞」というものがどんなものなのか分かったかな?
今回はその中の「現在分詞」の内容をもう少し掘り下げて説明していこう。
現在分詞というのは、
形 :〜ing
意味:〜している
ということだったけど、では具体的にはどのように使っていくのかを今回はお話して
いきましょう。
友梨ちゃーん、準備はいいかな?
<現在分詞の使い方>
友: はーい、準備はOKですよ。
カ: よし、それじゃ始めていこう。
   まずは次の2つの日本語を英語にするとどうなるのかを見てくれるかな。
      
| 現在分詞の例 | |
| 1 飛んでいる鳥 | the flying bird | 
| 2 空を飛んでいる鳥 | the bird flying in the sky | 
どう、上の2つの例を見て何が違うか分かるかな?
友: えーと1番では「飛んでいる」しかないけど、2番では「空を」という言葉が
   入っている分だけ長くなっています。
カ: そうだね、もう少し詳しく話すと、
   1番では、「飛んでいる」、つまり「〜している」という現在分詞だけで 「鳥」 という言葉を
   修飾(説明)しているんだけど、
   
   2番では、「空を」という現在分詞以外の言葉も増えて 「鳥」 を修飾しているよね。
   じゃあ、今度は英語はどうなっているかな?
友: えーっと、1番では「the flying bird」となっていますが、これは日本語と同じ順番でそのまま英語
   になっていると思います。
   でも、2番では・・・、あれ?
   どうなっているんだろう。
カ: はい、じゃあそこまでのところを解説しよう。
   
   今、友梨ちゃんが言ってくれたように、1番では英語の順番が日本語と同じだよね。
   これは、さっきの話と関係してくるけど、現在分詞だけで修飾するときには日本語と同じ順番
   になるんだよ。
   こんな感じだね。
   
   1  (その)飛んでいる → 鳥
      (the) flying    → bird
   ところが、2番の場合はどうなっているかをみてみよう。
   2  (その)空を → 飛んでいる → 鳥
      (the) bird ← flying ← in the sky
   2番の例では、「飛んでいる」という現在分詞以外に、「空を」という言葉が加わっている
   よね。
   すると、英語では最初に「鳥」といって、その後ろから「飛んでいる」→「空を」というように
   解説をしていることが分かるよね。
   このように、
   “現在分詞以外の言葉も加わる時には、後ろから修飾する”
   というルールがあるんだよ。  
友: あー、そうか。
   そういう違いがあるんですね。
   じゃあ、他にもちょっと練習がしたいのですが、何か問題を出して
   ください。
<練習問題>
カ: よし、それじゃ次の2つの日本語を英語にしてみよう。
   (練習)
    1 走っている犬
    2 グランドを走っている犬
   さぁ、どうかな?
友: えっと、まず1番ですね。
   これは「走っている」という現在分詞が、「犬」を修飾しているから、「犬」を修飾しているのは
   「走っている」という現在分詞だけになるんだ。
   ということは、日本語と同じ順番で英語を並べればいいんだから、        
   1 the running dog
   これでどうですか?
カ: うん、それでいいよ。
   じゃあ、2番はどうなるかな?
友: はい2番は、「グランドを走っている」が「犬」を修飾しているということは、現在分詞の
   「走っている」以外にも言葉が加わっているから
   日本語と順番が逆になるんだ。ということは・・・
   2 the dog running in the ground
   こうじゃないですか?
カ: そうだね、考え方もバッチリだ。
   じゃあしつこいけど、もう一つだけ練習をしてみよう。
   (練習2)
   1 泳いでいる魚
   2 海で泳いでいる魚
   はい、今度も同じように考えてみてね。
友: はい。
   1番は、「泳いでいる」という現在分詞だけが「魚」を修飾しているから、答えは・・・
   1 the swimming fish
 
   で、2番は、「海で泳いでいる」が「魚」を修飾しているから「海で」
   という現在分詞以外の言葉も加わって修飾しているので、日本語
   とは逆になって・・・
   2 the fish swimming in the sea
   ですよね。
カ: 正解、よくできました。
   じゃあ今回はここまでにして最後にまとめをしておこう。
   次回はこの言い方を文章の中に入れていくとどうなるのかを解説
   していくからね。
友: はい、ありがとうございました。
 <今回のまとめ>
『現在分詞の使い分け方』
現在分詞だけで修飾する場合            → 日本語と同じ語順
現在分詞以外にも言葉が加わって修飾する場合 → 日本語と逆の語順
例)
| 現在分詞の例 | |
| 1 飛んでいる鳥 | the flying bird | 
| 2 空を飛んでいる鳥 | the bird flying in the sky | 
1番では「飛んでいる」という現在分詞だけで「鳥」を修飾している
                ↓
         英語の語順は日本語と同じ
2番では「空を飛んでいる」という言葉が「鳥」を修飾している
                ↓
         英語の語順は日本語と逆
