比較(2) 入試必須の慣用表現(その2)

比較(2) 入試必須の慣用表現(その2)

<今回の内容>

          「比較(2) 入試必須の慣用表現(その2)」


前回は「最も〜の中の一つ」「−の〜倍の・・・」「できるだけ〜」という表現を勉強しました。

今回は「〜才年上(年下)」「だんだん〜になる」の解説をしていきます。
それでははじめていきましょう。

比較(2) 入試必須の慣用表現(その2)

 

〜才年上(年下)

一つ目はこれです。
「〜才年上(年下)」

これだけでは何の話のことか分かりませんよね。これは「older than」を使って年令をいう時に何才の差があるのかをいう場合の表現です。具体的にはこのようになります。

I am two years older than you.
(私はあなたより2才年上です)

上の文を見てもらうと分かるように「older」の前に「two years」という年齢差が入りました。このように「older」や「younger」の前に具体的な年齢差を入れてあげます。

ではちょっと練習をしてみましょう。


(問題) 次の日本文にあうように英文を作りなさい。

      「私はあなたより3才年下です」



今度の場合は年令差が「3才」で、年上ではなく「年下」になっていることに注意してください。正解はこうなります。

正解: I am three years younger than you.

問題ないですね?
ところで、実は同じ意味でももう一つの言い方があり書きかえることができます。今の文は次のように書きかえられます。

I am younger than you by three years.

この文を最初の文と比べるとどこが変わったか分かりますか。

I am three years younger than you.
I am younger than you by three years.

上の文では「three years」という年齢差を表す言葉が「younger」の前に入っていました。下の文では「by three years」となって「you」の後ろに入りました。ちなみにこの「by」は差を表す意味です。辞書を引いてもらえば何番目かに出ています。

以前はこの「by」を入れさせる問題が出題されることもありましたが最近では減っているようです。しかしそれほど難しくはないのでこの機会に覚えてしまった方がよいでしょう。それではもう一つ別の問題を考えてみます。



(問題) 次の日本文にあうように英文を作りなさい。(2種類)

      「順子は健二よりも4才年上です」



ポイントは年令差が「4才」、「年上」ということです。
正解は・・・

1 Junko is four years older than Kenji.
   「older」の前に年齢差の「four years」を入れたパターン

2 Junko is older than Kenji by four years.
   「by four years」を「Kenji」の後ろに入れたパターン

おそらくこれでみなさんも理解できたでしょう。それでは次にもう一つの慣用表現を見てみましょう。


get 比較級 and 比較級

もう一つはこれです。

「get 比較級 and 比較級」
  (だんだん〜になる)

これは公立高校の入試の時には長文の下に注釈が出ていることが多いのですが、私立高校の入試問題では知っていて当然という感じで出題されていますのでしっかり覚えておきましょう。この表現は次のように使います。

It gets darker and darker.
だんだん暗くなっていきます)

It will get colder and colder.
だんだん寒くなっていくでしょう)

「get 比較級 and 比較級」の「get」には色々な意味がありますがここでは「〜になる」という意味です。他にも「〜を手に入れる」、いわゆるゲットするの「get」ですが、こちらの意味の方が大切ですし基本ですからね。

以上今回はここまでです。
それでは最後に今回のまとめをしておきましょう。

今回のまとめ

1 「〜years older(younger) than ―」
  「older(younger) than ― by 〜years

意味:「〜才年上(年下)」

例文:「I am two years older than you.」
    「I am older than you by two years.」
    (私はあなたより2才年上です)

ポイント
年齢差を表現するときには「older(younger)」の前に年令を入れるか比べる相手の後ろに「by ― years」という形で入れてあげる。

 

2 「get 比較級 and 比較級」

意味:「だんだん〜になる」

例文:「It gets darker and darker.」
    (だんだん暗くなっていきます)
    「It will get colder and colder.」
    (だんだん寒くなっていくでしょう)

ポイント
「get」は「〜になる」の意味。同じ形の比較級をandでつなぐ。