入試対策シリーズ 『書きかえ その2』

入試対策シリーズ 『書きかえ その2』

<今回の内容>


入試対策シリーズ 『書きかえ問題2 (比較,助動詞)』




さて、前回のThere is (are)からの書きかえはもう大丈夫ですか?
今回と次回はもう少し問題数を増やして見ていきます。以前解説したことのあるものも扱っていきますので。
それではみていきましょう。

【比較,助動詞を使った文の書きかえ】

(問題)  次の2つの文をほぼ同じ内容になるように書きかえなさい。


1 I can't swim as well as my brother.
=My brother (   )(   )(   )(   )(   ).

2 I can't play the piano well.
=I don't know (   )(   )(   )(   )(   ).

3 I can't write a letter in English.
=I am (   )(   )(   )(   )(   )(   ) in English.

4 You mustn't speak loudly in the public place.
=?(   )(   )(   ) in the public place.

5 Will you speak more slowly?
= (   )(   ) more slowly.

解説


はい、では1番から見ていきましょう。
1番から3番までは「can」を使った書きかえ問題です。


1 I can't swim as well as my brother.
=My brother (   )(   )(   )(   )(   ).


この文は 「私は(私の)弟ほど上手に泳げません」
という意味です。

as 〜 as -     「-と同じくらい〜」
not as 〜 as -   「-程〜ではありません」
can'tはcan notの短縮形


つまり、「私」と「弟」では『弟のほうが上手に泳げる』ということです。
そして下の文は主語が「My brother」で始まっているので、
          ↓
「私の弟は私よりも上手に泳げます」

となればよいのです、分かりますか?
正解は・・・

答え My brother can swim better than I.
     (私の弟は私より上手に泳げます)

good(よい,うまい,上手な) ― better ― best
well (よく,うまく,上手に) ― better ― best




2 I can't play the piano well.
=I don't know (   )(   )(   )(   )(   ).


2番も「can't」を使った問題ですが今度は単なる比較の文ではありません。
意味を考えて見ると、


「私は上手にピアノをひけません
       ↓
「私は 〜 を知りません」
       ↓
「ピアノをひけません」=「ピアノのひき方を知りません
       ↓
「私はピアノのひき方を知りません


ということで「ピアノのひき方を知らない」といえば、 「ピアノをひけない」ということとほぼ同じ内容という問題です。


これは


「車の運転ができません」=「車の運転の仕方を知らない」
「コンピュータが使えません」=「コンピュータの使い方を知らない」


というように同じパターンが考えられるのでこの発想に慣れておきましょう。
そして、「〜のし方」というのは「how to 〜」といいます。
これは非常に大切な表現ですから忘れないでくださいね。

「ピアノのひき方」     → 「how to play the piano」
「車の運転のし方」     → 「how to drive a car」
「コンピュータの使い方」 → 「how to use a computer」


答え I don't know how to play the piano.
     (私はピアノのひき方を知りません)

「〜ができない」  → 「〜のし方を知らない」
「〜のし方」     → 「how to 〜」

 



3 I can't write a letter in English.
=I am (   )(   )(   )(   )(   )(   ) in English.


最後のパターンは「can」の書きかえの超基本。
can = be able to の書きかえです。


元の文が否定文なのを見落とさないように。
結構「can = be able to」ということだけに気をとられてそういうミスをしがちです。


答え I am not able to write a letter in English.
(私は英語で手紙を書けません)

現在形
can = (is, am, are) able to   〜することができる

過去形 
could = (was, were) able to   〜することができた


最後の4番・5番は「can」ではない助動詞の書きかえです。


4 You mustn't speak loudly in the public place.
=?(   )(   )(   ) in the public place.


これも代表的な問題で、

  「You mustn't 〜.」 (あなたは〜してはいけません)
=「Don't 〜.」      (〜してはいけません)

という禁止の命令文で書きかえる問題です。
「mustやhave(has) to」を使った文は大切なのでしっかりやっておきましょうね。


答え Don't speak loudly in the public place.
    (公共の場では大きい声で話してはいけません)


5 Will you speak more slowly?
= (   )(   ) more slowly.


これは次のような書きかえパターンがあります。

  「Will you 〜?」  (〜してくれませんか)
=「Please 〜.」    ( 〜してください)

「Will you 〜?」の「〜してもらえますか」という依頼の表現を「Please」の「〜してください」という言い方にすれば、どちらも
お願いをする言い方となります。


細かいことですが、「Will you」は“?”でおわり、「Please」はピリオドでおわるのでそこもチェックしてください。


答え Please speak more slowly.
    (もっとゆっくり話してください)

今回のまとめ


as 〜 as -     「-と同じくらい〜」
not as 〜 as -   「-程〜ではありません」

can'tはcan notの短縮形

good(よい,うまい,上手な) ― better ― best
well (よく,うまく,上手に) ― better ― best

「〜ができない」  → 「〜のし方を知らない」
「〜のし方」     → 「how to 〜」

現在形
can = (is, am, are) able to   〜することができる

過去形 
could = (was, were) able to  〜することができた

  「You mustn't 〜.」 (あなたは〜してはいけません)
=「Don't 〜.」      (〜してはいけません)

  「Will you 〜?」  (〜してくれませんか)
=「Please 〜.」    ( 〜してください)