リスニング力がつかない理由
みなさんは「リスニング力」をつけたいという気持ちは大変強いと思います。
では、どのようにすれば効果的に「リスニング力」を鍛えられるでしょうか?
「リスニング力」を鍛える方法はいろいろ言われていますが、実際に私が試して効果があった方法をここではご紹介したいと思います。
私がリーディングでご紹介している方法をもうお読みになりましたか?
この方法はとにかく英語の力全般を鍛えられます。実行していない人はぜひ試してもらいたいと思います。
「リスニング力」を鍛えるにもまずは「リーディング」の力がなくてはダメなのです。
ただし、ここでお話ししている「リーディング」の力とはうまく読める力もそうですが、その前に内容を理解する力と思ってください。よく、
「リスニングが苦手なんだけど、どうしたら得意になれるかな?」
という質問を受けることがあります。
聞いてみると、本人は「リスニングの練習は結構している」と言うのです。しかしどうしても聞き取れるようにはならない。 そこでよくよく話を聞いてみるといくつかの原因が見えてきました。
リスニング力がつかない原因
1.ほかの事をしながらただ英語を流しているだけ
これではほとんど効果が出ません。
「何もしないよりは英語を流しておくだけでも多少は違うだろう」
こういう思いでとりあえずやる人がいますが、はっきりいってほとんど効果はありません。
2.継続的に練習をしていない
やる時はかなりの時間をとって練習をするけれども、その次に練習をするのが何日も後になってしまう。
これではせっかく耳が少し慣れてきた頃にしばらく空けてしまうのでつぎの時にはほぼ初めの状態に戻ってしまいます。そしてまたある日思い立ったように
「そうだ、リスニングの練習をしよう」
ということを繰り返していても力はつきません。悪く言えば「気が向いたときだけ」の練習ではある程度力がついたとしても、しばらくやらない間にどんどん力が落ちてきます。
語学以外にもいえるこですが、物事を習得するコツは短期間の間にたたみかけるように一気にやってしまうことです。
相当のレベルにまで達していれば、多少の期間やらなくてもそんなに力が落ちなくなりますが、まだまだ初心者というときにはすぐに元のレベルに戻ってしまうことを頭に入れておきましょう。
3.読んでも訳せない文を耳だけで聞き取ろうとしている
これは当然といえば当然なのですが、こういう失敗をしている人も結構います。 実際に以前の私がそうでした。(笑)
リスニングが苦手な時にはハッキリいってどんな文でも同じように聞こえてしまいます。 そのためウッカリするとやりがちな失敗なのです。
しかし、考えてみれば当然ですが、読んでも意味が分からない文を耳で聞いただけで内容が分かる訳がないのです。
ですから教材を選ぶ際には、最低でも文章を見て意味が分かる、自分の実力よりも簡単なものを選ぶ必要があります。それでも初めて聞く内容ではほとんど理解できないという人もいるでしょう。そういう人の場合は前もって予習をした内容を理解したものをリスニングするということをお勧めします。
単語・熟語の意味、構文、慣用表現など、知らないと分からないものを事前にしっかり頭に入れておくのはもちろん、全体的な話しの流れも理解しておくと速いスピードにもついていけるようになります。
ある程度の単語・熟語・慣用表現などが頭に入ってきた人ならいくつか分からない単語や熟語があっても、その他の内容から推測するということができるようになります。
それくらいのレベルになった人なら事前の予習をせずにチャレンジすることによって一段上の練習ができます。
しかし、基礎力がない状態で予測をしようとしてもほとんどできません。最初からハリキリすぎてそういうことをすると、かえって自信とやる気をなくすことになってしまいます。
リスニングが苦手だという人は、まずしっかり内容を理解して、同じ文章を何度も聞いて練習をするとよいでしょう。 その後ある程度聞き取る力がついてきたら初めて聴く内容にチャレンジしてみましょう。
4.日ごろの自分の読み方と聞こえてくる読み方の間にあまりにもギャップがある
日ごろ自分で読んでいる読み方(発音の仕方)とネイティブの読み方にあまりにもギャップがあるために、聞いても同じ単語だと分からない。
これは英語を習い始めたときからネイティブの発音を聞いてきた人ではなく、学校の先生(日本人)の発音だけで勉強してきた人に多くあります。
具体的にいくつかの例を挙げてみましょう
例)
with him → 自分で読むと「ウィズ ヒム」 → ネイティブは「ウィズィーム」
an egg → 自分で読むと「アン エッグ」 → ネイティブは「アネーッグ」
ではどのような練習をすればリスニング力がつくのでしょうか?
次に私が学生のころに実際に行って効果があった方法をお話しましょう。