単語の覚え方

単語の覚え方

さて、前回のあいさつはどうでしたか? きちんと復習しましたか?
英語はとにかく発音が大切です、必ず読みながら練習しましょう。それでは今回は「単語の覚え方」ということで、早速始めましょう。

ところでみなさんは「ローマ字」はきちんと覚えてますか?

小学4年生の国語の時間に習ったと思いますが、最近ではあまり時間がとれないという理由できちんと覚えていない人が多いですね。

ローマ字と英語は違うものですが、これからみんなが単語を覚えていく時には 絶対必要なのでまだ覚えていない人は中学に入学する前に頑張って覚えておきましょう。

単語の覚え方

それでは、ローマ字は一応覚えたという前提で話を進めていきましょう。

まずはみんなに頭に入れておいて欲しいのは「単語を覚える」といわれたら どういうことなのかということです。「単語を覚える」といわれたら次のことをいっていると思ってくださいね。   

単語を覚えたと言えるには



単語を覚えたと言えるには
1、単語を見てその意味が分かる
2、単語を見てそれを正確に読める
3、日本語(意味)を見て英語で書ける

この3つができて初めて「単語を覚えた」といえるのです。見たことがあるとか読み方は分かるだけではダメですよ。

この3つができればテストもぜんぜん怖くないから頑張っていきましょう。

初めに習慣をつけてしまえば大して苦痛に感じませんから、最初が肝心!では中学1年生になるとどんな単語が出てくるのか少し見てみましょう。

中1で最初に出てくる単語

cat (キャーットゥ) ネコ
milk (ミルク) ミルク、牛乳
bus (バース) バス
pen (ペーン) ペン
dog (ドーッグ)
plane (プレーィン) 飛行機
train (トゥレーイン) 電車
boat (ボウトゥ) ボート
bike (バイク) 自転車
piano (ピアーノ) ピアノ
flute (フルートゥ) フルート(楽器)
guitar (ギター) ギター
notebook (ノートブーック) ノート
book (ブーック)
pencil (ペンソウ) 鉛筆
baseball (ベイスボール) 野球
basketball (バースキッボ−ル) バスケットボール
tennis (テーニス) テニス
soccer (サーカー) サッカー

みんなが中学で初めに出てくる単語はこういうものだよ。

今回はこれらの単語をどうやって覚えていくと効率よく覚えられるのかを話していきますね。私がみんなに進めている方法は3段階に分かれています。

単語を覚えていく手順

1、単語の書き出し
2、発音をしながら書く
3、最終チェック

それでは一つずつ話していくよ。

1、単語の書き出し

みんなの英語のノートがありますね。(単語の練習以外でも初めのうちは 英語のノートを使った方がいいですよ。

大文字小文字の大きさなどを線を見て書くようにしていったほうがいいからね。慣れてきたら大学ノートでもいいと思うけど、最低でも1年間は線の引いてある英語用のノートを使って下さいね。)

これを開くと当然右と左にページがありますね、そうしたら左のページの最初のところに覚えたい単語を一つ書きます。

その下の行には今書いた単語の意味を書いておきます。これで2行を使いましたね。

同じ要領で次々覚えたい単語とその意味を書いていくと大体そのノートにも よるけど1ページに10種類くらいの単語が書けます。覚えたい単語が20個だったら左右のページにまずは今説明したように書き出します。

単語の書き出しはここまでです。

2、発音をしながら書く

単語を練習する時には必ず発音をしながらやらないといけません。
それからここが大切ですが「単語のどの部分をどう発音しているのか」を確認 しながら覚えていくということなんです。

みんなは漢字を覚えていく時にもそうだと思うけど、例えば、「週末」という漢字を初めて習うとすると学校の先生に

「それは何て読むんですか」 「どんな意味ですか」

って確認をしますよね。まさか何にも考えずに黙々と形だけをまねして絵を描くみたいに 写すようなことはしないはずです。

「週」「しゅう」と読んで1週間のこと、「末」「まつ」と読んで終わりのことだから「週末」「しゅうまつ」と読んで1週間の終わりのこと。

このように覚えようとする言葉の意味と読み方を確認しますね。 英単語を覚える時も同じです。

「どんな発音をするのか」
「どこがどんな読み方になるのか」
「意味は何なのか」

これを意識して書く練習をするかしないかで全然頭に残る度合いも違ってきてしまいます。
それでは具体的にお話ししよう。

単語はこうやって練習する

例えば

  • piano はpi が「ピ」 a が「アー」 no が「ノ」
  • cat は ca が「キャー」 t が「トゥ」
  • notebook は no が「ノウ」 te 「トゥ」 boo が「ブーッ」 最後のk が「ク」
  • basketball は bas が「バース」 ket が「キットゥ」 ba が「ボー」 ll が「ル」

という感じでアルファベットと発音は関連しているんだよね。
その時に役立つのはローマ字の知識、「ピアーノ」といったらピは p で始まるとか、「ノートブック」のノは n で始まるとかだね。

だからローマ字と英語は別ものだけど、ローマ字がまったくできないと単語を覚えていくときに不利になるのです。ですからローマ字を覚えていない人は「カ行」は「k」、「サ行」なら「s」で始まるという程度でも急いで覚えてね。

それからこうやって練習していくと

『なんで「ラリルレロ」が r じゃなくて  l のときがあるの?』 とか
『なんで「キャットゥ」は「キャ」だから ローマ字だとkya なのに ca なの?』

のようなことにであってくるけれどこれが英語とローマ字の違うところでしばらく我慢して 「英語ではこうなのか」と割り切って覚えていくと、そのうちに英単語のルールも分かってくるから。

初めからそこまで言っていくと混乱するのでこれは少しずつ慣れていってもらったほうがいいですね。

ここまでのことを意識して発音をしながら「1」でノートに書きだした各単語2行ずつを練習 していって下さい。

そのときは必ず読みながら練習するんだよ。どの部分がどんな発音になっていて全体でどんな読み方なのかを意識しながら。

ここまでをきちんとやるだけでかなり頭に残ると思います。
しかし、 最後にもう一つのことをやるとこれでもかっという位覚えられるんです。

ここまでで単語を書く練習はできていると思うけど、できればやりっぱなしではなく 次のこともやってみてください。

最後の確認

1、ノートの新しいページを開く。

2、左右どちらでもいいので片方のページをノートの真ん中まで折る。

3、それを開くとページに線がついているのでその線を境に線の左側に上から番号をつけてさっき練習した単語をたてに書いていく。
線の右側には上から番号をつけて左側の単語の意味をたてに書いていく。

4、練習した単語を全て書いたらもう一度線で半分に折る。
そうすると片方は英単語だけが見えていて、もう片方は意味だけが見えているというようになっていると思うから、まずは単語の方を開き、別の紙に1番から発音して意味を書いていく。

5、一通り答えが書けたら反対のページを開いて答え合わせをする。間違えた番号にチェックをつけてそれだけをもう一度やり直す

6、それが終わったら今度は日本語の意味を見て単語が書けるかどうかもテストし、間違えた番号にチェックをいれ、もう一度チェックのついたものだけをテストする。

これは大変効果があるから是非やってみて。

また、これを作っておくとテスト前の単語の確認にも便利だよ。
時間がないときなんかはチェックのついている単語だけでもやれば それは「自分の苦手な単語だけを効率的に確認できる」ということにもなるからね。

ということでそれでは今回はこのくらいにしておきたいと思います。

ここで書いていることは実際にやって効果のあったことばかりだから 「別にやらなくても誰にも怒られないしいいや」 などと思わずに必ず実行してね。