代名詞(目的格)

代名詞(目的格)

<前回の復習>

   〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜
        <疑問詞のある疑問文の基本形>
         「疑問詞」+「普通の疑問文」 

   〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜
        <日本文を英語にする時の考え方>

        1 疑問詞を1番前に書く
        2 その後ろに残りの日本文を英語にして続ける

       例)「あなたはどこに行きますか」
        1 「どこに」(Where)
        2 「あなたはいきますか」(Do you go ?)
        答え:Where do you go ?


<今回の内容>


《基本文》  Yumi loves you and me.「ゆみはあなたと私を愛している」


<解説>

はい、では今回の内容に入りましょう。
みんなは例えば次のようにいわれたらどう思いますか?

「私は知ってます」
「彼は話します」
「私のお母さんは飼ってます」

おそらく普通は“何を?”って聞き返したくなるでしょう?
そりゃ、そうだよね!
上のような話では「何を知っているのか」「何を話しているのか」「何を飼っているのか」
さっぱり分からないもんね。

その「何を」にあたるものを『目的語』というんだけど、代名詞の場合には目的語として使う時に
“目的語用の形”(目的格)というのがあるんだ。

今回の内容はこの「目的格」です。
「目的格」というのは、以前、「代名詞の複数形」の時にもでてきましたが、その中の「〜を、に」
の意味になるもので、表でいうと上から3番目のものです。

  参考:第29回「複数形 part4 代名詞の複数形」
      代名詞の一覧表

ここで最初に代名詞の目的格を使う時を確認しておきましょう。



<代名詞の目的格を使う時>

1 動詞の目的語になる時
2 前置詞の目的語になる時

「動詞の目的語になる時」というのは、次のような時のことです。
I know him.(私は彼を知っています)→ 「know」という一般動詞の後ろに来て目的語になっている。

「前置詞の目的語になる時」というのは次のような時のことです。
Look at me.(私を見て)→ 「at」という前置詞の後ろに来て目的語になっている。


このようになりますので、覚えておいてください。
また、次のような時は間違えやすいので注意が必要です。



<気をつけよう>

※後ろにくるのが「代名詞1文字」だけではない時

例1)I know his mother.(私は彼のお母さんを知っています)
           ↑
     ここが「彼のお母さんを」という意味にならなくてはいけないから
     「him mother」となったら変でしょう?
※「his」も「him」も同じような意味だからと油断すると間違えるよ。

例2)You and I are good friends.(あなたと私はよい友達です)
      ↑
   これは「あなたと私は」というように『主語』になっているのでこう
   なるけれども・・・

例3)Yumi loves you and me.(ゆみはあなたと私を愛している)
              ↑
       この場合は「あなたと私を」と『目的語』になるので「私」
       は「I」ではなく「me」になるので要注意!!

※例2と例3の違いは必ず理解しておこう!

いいかな?
ちょっとここでこれまで出てきた代名詞の使い方を少し復習しておくとこうなるよ。



<代名詞の基本>
1、主格 (代名詞を主語として使う時の形)

例)I am a student.
  ↑
これは文の主語(〜は)になるので「I」(私は)という形にする

2、所有格(「〜の」という意味にする時の形)

  例)This is my book.
          ↑
       ここでは「私の本」という意味にしたいので「私の」という
       「my」にする。「I」ではおかしい。

3、目的格(「〜を、に」という目的語として使う時の形)

  例)Tom loves me.
            ↑
ここでは「私を」という意味にしたいので「me」という目的格にする。
「I」や「my」ではおかしい。

大体理解できたかな?
それでは練習問題に移ってみよう!!


<練習問題>
次の下線部に適切な代名詞を入れなさい

1 智美はあなたを知っています。あなたは彼女を知っていますか
 Tomomi knows _____. Do __________ know __________ ?

2 私達の先生は私達のために熱心に英語を教えてくれます
 ________ teacher teaches English hard for _________.

3 直樹は私の友達です。私は彼と学校に行きます
 Naoki is _________ friend. _________ go to school with __________.



<解答と解説>

今回は目的格ということですが、それだけでは問題にならないのでこれまでの他の格も
出してしまいました。
でも、みんなもその方が練習になっていいよね?
では見ていきましょう。

  〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜
1 智美はあなたを知っています。あなたは彼女を知っていますか

 Tomomi knows _____. Do __________ know __________ ?

はい、この問題は穴うめ問題なので、こういう時には日本語と英語を照らし合わせて日本語の
どの部分が欠けているのかをまずしっかりみてね。

この問題の場合は2つの文があるよね?
最初の文では「あなたを」という言葉が抜けていることに気づくでしょう。
だから最初の下線部には“you”が入ると分かるよね?

次に後半の文だけど、これは疑問文で最初の下線部が「あなたは」で後ろが「彼女を」という意味の
代名詞が入ればいいんだよね。
だから正解は最初が“you”で、後ろが“her”となるよ。

正解:Tomomi knows ( you ). Do ( you ) know ( her ) ?

  〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜


2 私達の先生は私達のために熱心に英語を教えてくれます

 ________ teacher teaches English hard for _________.

次も同じように考えてみよう。
この問題はちょっと難しそうと感じるかもしれないけど、日本語と照らし合わせれば見たことがない
単語でも大体予想はついてくるもんだから、あきらめちゃダメだよ。

これは最初の「私達の」という言葉が抜けているというのはすぐに分かると思うんだけど、後ろが
ちょっと難しいかな?
下線部の前にある「for」というのは「〜のために」という意味の前置詞なんだ。前置詞の後ろに
「私達」という意味の代名詞を入れるんだから当然ここは目的格になるよね?
よって正解は・・・

正解:( Our ) teacher teaches English hard for ( us ).

  〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜


3 直樹は私の友達です。私は彼と学校に行きます

 Naoki is _________ friend. _________ go to school with __________.

では、最後の問題。
これはまた2つの文章がでてきたよ。
最初の文では「私の」が抜けているよね?
後半の文ではどうかな?
「私は」と「彼」が抜けているのに気づくよね?
ただし、最後の「彼」というのはその前に「with」(〜と一緒に)という前置詞があるから見落とさないでね。

正解:Naoki is ( my ) friend. ( I ) go to school with ( him ).

  〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜


今回は以上です。

<今回のまとめ>

<代名詞の目的格を使う時>

1 動詞の目的語になる時

  I know him.(私は彼を知っています)→ 「know」という一般動詞の後ろに来て目的語になっている

2 前置詞の目的語になる時

  Look at me.(私を見て)→ 「at」という前置詞の後ろに来て目的語になっている

<気をつけよう>

※後ろにくるのが「代名詞1文字」だけではない時

例1)I know his mother.(私は彼のお母さんを知っています)
        ↑
     ここが「彼のお母さんを」という意味にならなくてはいけないから
     「him mother」となったら変でしょう?
※「his」も「him」も同じような意味だからと油断すると間違えるよ。


例2)You and I are good friends.(あなたと私はよい友達です)
      ↑
   これは「あなたと私は」というように『主語』になっているのでこう
   なるけれども・・・


例3)Yumi loves you and me.(ゆみはあなたと私を愛している)
              ↑
       この場合は「あなたと私を」と『目的語』になるので「私」
       は「I」ではなく「me」になるので要注意!!

※例2と例3の違いは必ず理解しておこう!