不定詞 part2(形式主語を使う不定詞)

不定詞 part2(形式主語を使う不定詞)

これまでにも不定詞を使った文は勉強してきましたが、今回の形式主語というのはいわゆる「訳さないit」というものを主語にして作った文になります。

ポイント

形 :It is 〜 (for + 人) to ・・・

意味:(人にとって)・・・することは〜です。

例)
  To read this book is interesting for me.
=It is interesting for me to read this book.
  (私にとってこの本を読むことは面白いです)

※文の内容によって誰かの限定ではない場合「for + 人」は入りません。

練習問題

1.次の文をItを使った文に書きかえなさい。

(1) To play the video games is fun for me.

(2) To get up early is good.

2.次の日本文をItを使った文と使わない文の2種類の英語にして答えなさい。

(1) 海で泳ぐことはケイコにとって難しくはありません。

(2) 老人に親切にすることは大切です。

解答・解説

さてそれでは考えていきましょう。
今回の内容はある程度機械的に考えてとくことができますので、そのパターンに早く慣れてください。

1.次の文をItを使った文に書きかえなさい。

(1) To play the video games is fun for me.

まずは意味の確認をしましょう。この文は次のように切ってみると分かりやすくなります。

「To play the video games / is fun / for me.」

    ↓

「ビデオゲームをすることは / 楽しいです / 私にとって」

    ↓

「ビデオゲームをすることは私にとって楽しいです」

このような意味になります。そしてこの文を形式主語の「It」を使って書きかえる場合は次のように考えてください。

To play the video games / is fun for me.」
It is fun for me / to play the video games.」

※be動詞の前までが文の主語なのでそこで切ります。
※上で2つに切った後半部分「is fun for me」の前に「It」をつけて、その後ろに前半部分の「to ・・・」を続けます。

文の書きかえ方法は分かりましたか?

正解)

「It is fun for me to play the video games.」
(私にとってビデオゲームをすることは楽しいです)


(2) To get up early is good.

同じように考えていけば簡単にとけます。

To get up early / is good.」

    ↓ 

It is good / to get up early.」

正解)

「It is good to get up early.」
(早起き《早く起きること》はよいです)


2.次の日本文をItを使った文と使わない文の2種類の英語にして答えなさい。

(1) 海で泳ぐことはケイコにとって難しくはありません。

1番で練習したことを考えれば英作文でも難しくありません。

ここでは最初に「To 〜」で始まる文を作ってその後に1番で練習したように「It」で書きかえるという順番でといていきます。次のように考えます。

「海で泳ぐことは / ケイコにとって / 難しくはありません」

    ↓ 英語の語順に並べかえると

「海で泳ぐことは / 難しくありません / ケイコにとって」

    ↓ 英語に直すと

「To swim in the sea / is not difficult / for Keiko.」

まずはここまで文ができました。
次にこの文を「It」を使って書きかえると、

    ↓

「It is not difficult / for Keiko / to swim in the sea.」

となります。

  • ※否定文ということに注意。
  • ※「It is not」は「It's not」や「It isn't」はもちろんOK。
  • ※「海で」は「in the sea」

正解)

  (海で泳ぐことはケイコにとって難しくはありません)
  「To swim in the sea is not difficult for Keiko.」
=「It is not difficult for Keiko to swim in the sea.」


(2) 老人に親切にすることは大切です。

最後の問題です。
この日本文を見て一つ気づいたことはありませんか?

そうです、「〜にとって」という表現が入っていませんね。誰にでも当てはまることの場合、特に言わないことがあります。

ここでも「老人に親切にすることは大切」というのはある人にだけ当てはまることではないので入れていないということです。

そうなると英語では「for + 人」が入らないということになります。では(1)と同じように考えていきます。

「老人に親切にすることは / 大切です」

    ↓ このままの順で英語にする。

「To be kind to old people / is important.」

これで一つの言い方は完成です。
次は「It」を使った文に書きかえます。

    ↓

「It is important / to be kind to old people.」

  • ※「〜に親切」→「be kind to 〜」
  • ※「老人」→「old people」

正解)

  (老人に親切にすることは大切です)
  「To be kind to old people is important.」
=「It is important to be kind to old people.」