分詞 part2(過去分詞)

分詞 part2(過去分詞)

1.次の日本語を英語に直しなさい。

(1) 壊れた時計

(2) 昨日壊された時計

(3) 多くの生徒に使われている辞書

(4) 私の弟によって捕まえられた魚

2.次の日本文を英語に直しなさい。

(1) これは昨日壊された時計です。

(2) 昨日壊された時計は高かった。

(3) この辞書は多くの生徒に使われています。

(4) これは多くの生徒に使われている辞書です。

解答・解説

さて、前回は現在分詞の練習をしましたが、今回は「過去分詞」の練習です。基本的な考え方は同じですから頑張って解いていきましょう。

1.次の日本語を英語に直しなさい。

(1) 壊れた時計

この場合「壊れた」という部分が「過去分詞」です。

「壊す」は「break」で、これは「break - broke - broken」と変化するので過去分詞は3番目の「broken」になります。

また、この問題では「壊れた」という過去分詞だけで「時計」を修飾しているので英語でも日本語と同じ順番で並べればよいのは前回の現在分詞の時と同じです。

正解)

「the broken watch」
(壊れた時計)


(2) 昨日壊された時計

今度の問題も1番と似ていますが「昨日」という語が増えています。

そうなると「壊れた」が過去分詞ですが、それ以外に「昨日」という語とセットになって「時計」を修飾していることになります。このようなときは、

  • 「過去分詞以外の語も加わって修飾する場合は日本語と逆の順番にして英語にする」

というルールがあります。これは現在分詞の時と同じですね。ですから

「昨日壊された時計」は英語の順番に並べかえると、

「時計 / 昨日壊された」となり、

「the watch broken yestereday」となります。

正解)

「the watch broken yesterday」
(昨日壊された時計)


(3) 多くの生徒に使われている辞書

今度の問題もまずは区切ってみましょう。

「多くの生徒に使われている / 辞書」

この中の「使われている」が過去分詞で「used」。

それ以外に「多くの生徒に」という部分が過去分詞に加わっています。つまりこの日本語を英語の順番に並べかえると、

「辞書 / 使われている / 多くの生徒に(よって)」となるので、あとはこの日本語を英語に変えてあげればOKです。

正解)

「the dictionarary used by many students」
(多くの生徒に使われている辞書)


(4) 私の弟によって捕まえられた魚

これも3番と同じように考えれば簡単にできます。まずは区切っていきましょう。

「私の弟によって捕まえられた / 魚」となり前半部分が後半の「魚」を修飾しています。そして前半部分には「過去分詞」の他にも言葉があるので、英語で並べる時には日本語と逆にするのでしたね。

「魚 / 捕まえられた / 私の弟によって」

   ↓

「the fish caught by my brother」

正解)

「the fish caught by my brother」
(私の弟によって捕まえられた魚)


2.次の日本文を英語に直しなさい。

(1) これは昨日壊された時計です。

さて、今度は上で練習した表現が文の中に入ってきた場合の練習です。(上にでてきた表現には主語・動詞がないので文ではないですよ)

「これは / 昨日壊された時計 / です」

この中の「昨日壊された時計」という部分が上で練習した表現になりますね。この部分は文全体から見ると「補語」という役割になっています。では英語に直すとどうなるでしょう?

「これは〜です」
→「This is」

主語と動詞ですから最初に英語で書きます。

その後ろに「昨日壊された時計」を続ければいいのです。

しかしこれは1(2)で練習したように「the watch broken yesterday」となります。ですからあとはこの2つをくっつけてあげればできあがりです。

正解)

「This is the watch broken yesterday.」
(これは昨日壊された時計です)


(2) 昨日壊された時計は高かった。

さてこの問題ですが、なんか(1)と似ていますね。どこが違っているのか分かりますか?

ちょっと日本語を分解してみましょう。

「昨日壊された時計は / 高かった」

このように区切ることができます。こうすると気づいたと思いますが、「昨日壊された時計は」という部分は文の「主語」になっていますね。

先ほどの2(1)では文の「補語」になっていますといいましたが、簡単に言えば「補語」の場合には文の後ろにきますが、「主語」の場合には文の最初にきます。

あとは気をつけることは「高かった」といっていることからこの文の時制は「過去」だということです。

「昨日壊された時計」
→「the watch broken yesterday」

「高い」
→「expensive」

これらのことを考えると正解は次のようになります。

正解)

「The watch broken yesterday was expensive.」
(昨日壊された時計は高かった)


(3) この辞書は多くの生徒に使われています。

ずいぶん分かったきた事と思います。

次の問題を考えてみましょう。

「この辞書は / 多くの生徒に / 使われています」

    ↓

「この辞書は」
→「This dictionary」(主語)

「多くの生徒に(よって)」
→「by many students」

「使われています」
→「is used」(動詞)←(受動態)

このようになっています。「〜は・・・される(た)」という表現は受動態といって「be動詞 + 過去分詞」で表したということを覚えていますか?ここではこの表現を使います。

正解)

「This dictionary is used by many students.」
(この辞書は多くの生徒に使われています)


(4) これは多くの生徒に使われている辞書です。

最後の問題です。この問題は(3)と似ていますのでどこが違っているのかを考えながらといてください。

「これは / 多くの生徒に使われている辞書 / です」

    ↓

「これは〜です」(主語 + 動詞)
→「This is」

「多くの生徒に使われている辞書」
→「the dictionary used by many students」

    ↓

「This is the dictionary used by many students.」

この文は受動態ではありません。

(3)は「この辞書は使われています」となっているので「〜は・・・される(た)」となり受動態です。

しかし、この問題では「これは〜です」という言い方になっていますね。

文の最後が「〜される(た)」ではなく「〜です(でした)」となっているのは普通の言い方ですから受動態ではないと考えてもらえれば分かりやすいと思います。

正解)

「This is the dictionary used by many students.」
(これは多くの生徒に使われてい辞書です)