高校入試問題 part4
次の各文が正しい文になるようにカッコ内から適語を選んで文を完成させなさい。
(1) It is very important (ア for イ who ウ or エ with) you to go to bed early.
(2) We went to Europe (ア between イ during ウ while エ among) the summer holiday.
(3) Yuri went out (ア with イ of ウ from エ without) saying anything.
(4) I was (ア surprised イ surprising ウ surprise) at the news.
(5) The news was (ア surprised イ surprising ウ surprise).
解答・解説
さて、それでは今回の問題を考えていきましょう。
次の各文が正しい文になるようにカッコ内から適語を選んで文を完成させなさい。
(1) It is very important (ア for イ who ウ or エ with) us to go to bed early.
最初の問題です。まずは日本語の意味から考えてみます。
- 「It is very important」
→ 「それはとても重要です」 - 「( ) us」
→ 「私達 ( )」 - 「to go to bed early」
→ 「早くねること」
これらの情報から以前に習った
「It is 〜(for 人)to ・・・」
→ 「・・・することは(人にとって)〜です」
という構文だと分かります。ですからここでは「ア for」が正解となります。
正解) ア
「It is very important for us to go to bed early.」
(わたし達にとって早く寝ることはとても重要です)
(2) We went to Europe (ア between イ during ウ while エ among) the summer holiday.
この問題もまずは与えられた単語から大体どんな意味になるのかを考えていきます。
- 「We went to Europe」
→ 「私達はヨーロッパに行きました」 - 「( )the summer holiday」
→ 「夏休み( )」
さらに見ていくと、選択肢の単語の意味がどれも「間」という意味になっていることに気づきますね。
ですから「夏休みの間」 → 「夏休み中」という意味になります。
さて、ここでたくさんの「間」という単語がありますが、どれを選んだら良いでしょう。次のように使い分けます。
- 「between A and B」
→ 「AとBの間」
※主に2つのものの間という時に使う。しかし「between them」のような使い方もできるので厳密には2つだけとは限らない。
- 「among」
→ 「〜の間」
※上のbetweenと似ている使い方をするが、「3つ以上の間」のときに使うことが多い。
- 「during」
→ 「(特定の期間)の間」
※これは“特定の時間”の間というときに使う。「夏休み」「冬休み」などの言葉が後ろに続く時に使うので、この問題の答えになる。
- 「while」
→ 「〜している間」
※これもやはり「間」という意味になるが、この「while」は接続詞で後ろに「主語+動詞」が続くときに使う。
これらのことから正解は「during」となります。
正解) イ
「We went to Europe during the summer holiday.」
(私達は夏休み中にヨーロッパへ行きました)
(3) Yuri went out (ア with イ of ウ from エ without) saying anything.
これは入試問題ではよく出される問題です。
- 「Yuri went out」
→ 「ユリは出て行きました」 - 「( )saying anything」
→ 「何かを言うこと」
この意味だと分かりずらいと思いますが、選択肢の単語から推測すると、この文でいいたいことは、
「ユリは何も言わないで出て行きました」
という文を作ればよいと分かります。
「何も言わないで」 → 「何も言うことなしに」
この「〜なしに」というのは「without(〜することなしに)」という単語を使えば作れます。
正解) エ
「Yuri went out without saying anything.」
(ユリは何も言わないで出て行きました)
(4) I was (ア surprised イ surprising ウ surprise) at the news.
この問題は与えられた単語がすべて「surprise」の変化したものなので、文の意味は想像がつくと思います。
「私はそのニュースに驚きました」
こうしたいのですよね。そうなると、
- 「be surprised at 〜」
→ 「〜におどろく」
という連語が頭に浮かぶと思います。
正解) ア
「I was surprised the news.」
(私はそのニュースに驚きました)
(5) The news was (ア surprised イ surprising ウ surprise).
最後の問題です。
あれ!この問題も上の問題と同じようですね。
しかし主語が違っています。この文では「The news」が主語になっています。ですから文の意味は
「そのニュースには驚きました」
こんな意味になることが分かりますね。
上の(4)の問題と何が違うかはこのように「主語」だけです。
上の問題では「I」という“人間”が主語になっていましたが、この問題では「The news」という“人以外”が主語になっています。ここで一つ知っておいてもらいたいのが、
- 「主語が人の場合」 → 「surprised」
- 「主語が人以外の場合」 → 「surprising」
となります。これは
「be surprised 〜」 → 「〜に驚かされた」 → 「〜に驚いた」
という意味になるので「人」が主語の時にはこの言い方を使います。
それに対して「人以外」が主語の時には「be surprising」を使います。「surprising」で「驚くべき」という意味になるのです。
- 「I was surprised at the news.」
→ 「私はそのニュースに驚いた(驚かされた)」 - 「The news was surprising.」
→ 「そのニュースは驚くべきものだった」
このような違いがあります。
ポイント
- 人が主語の場合 → be surprised(〜に驚く)
- 人以外が主語の場合 → be surprising(驚くべきもの)
正解) イ
「The news was surprising.」
(そのニュースは驚くべきものだった)