夏休み特集 中学3年 1学期の総復習 part1

夏休み特集 中学3年 1学期の総復習 part1

次の文を能動態は受動態に、受動態は能動態にとそれぞれ逆の態に直し、直した文の意味も答えなさい。

1.Many students use this library every day.

2.They speak English in America.

3.Keiko cleaned the room yesterday.

4.The book was written by a famous writer.

5.The store is opened at eight every day.

6.Many stars are seen at night.

解答・解説

受動態とは「be動詞 + 過去分詞」という形で「〜される,された」となる表現のことでした。

能動態から受動態に変えるにはまず能動態の中から「目的語」を探して受動態の主語としていきます。

1.Many students use this library every day.

この文の意味は「多くの生徒達は毎日この図書館を使います」という意味になっていて、この文は能動態です。ですからこの文を受動態に変えていくのですが、その場合には能動態の文の中から「目的語」を探して受動態の主語にします。

ここでは「この図書館を」となっているのでこれが目的語ですから受動態は「This library」で始めることになります。

ときどき「every day」を主語にしたりする人がいますが、これは目的語(〜を)にはなっていないので受動態の主語にはなりません。

また使うbe動詞を「are」にしてしまう間違いも多くありますが、これは「many students」を見ているのだと思います。使うbe動詞は“受動態の文の主語”で考えます。

ここでは「thislibrary」となり単数で現在形ですから「is」となります。

正解)

「This library is used by many students every day.」
(この図書館は毎日多くの生徒達に使われます)


2.They speak English in America.

この問題文は「彼らはアメリカで英語を話します」となる能動態の文です。ですからここでも受動態に書きかえていくことになり、受動態の主語は目的語の「英語」と分かります。

またこの問題の場合、「by them」という部分は通常カットします。

理由はここでいう「they」とは「アメリカにいる人たちのこと」で、これは“言わなくても分かるから”です。

このように言わなくても分かる人によってされるというときには通常省略されるということも思い出しておいてください。

正解)

「English is spoken in America.」
(英語はアメリカで話されます)


3.Keiko cleaned the room yesterday.

この問題文は「ケイコは昨日部屋を掃除しました」となっている能動態の過去形の文です。

ですから受動態を作っていくことになるので上で説明したことを考えれば特に問題はないと思いますが、一つだけ注意点があるとすれば問題文が“過去形”だということです。

当然書きかえる受動態の文も過去形にする必要があり、そのためには使うbe動詞を過去形にすることになるということをうっかり忘れないようにしてください。

正解)

「The room was cleaned by Keiko yesterday.」
(その部屋は昨日ケイコによって掃除されました)


4.The book was written by a famous writer.

この文は「その本は有名な作家によって書かれました」となっているので受動態です。

ということは上の問題と違って今度は能動態の文に書きかえていくことになります。

能動態から受動態に書きかえることに慣れると逆にすることに最初は戸惑ったりするかもしれませんが、これも練習でどうにでもなります。要は慣れです。

基本的な考え方は「by 〜」の部分を能動態の主語にして、受動態で主語だった語を能動態の目的語にするという結局は能→受の逆の作業をしてあげるだけです。

この文は過去形になっているので、作る能動態の文も過去形にすることを忘れないようにしてください。

正解)

「A famous writer wrote the book.」
(有名な作家がその本を書きました)


5.The store is opened at eight every day.

この文は「そのお店は毎日8時に開けられます」となるので受動態の文です。

ですからここでも能動態にしてあげるのですが、ここで一つ大切なことがあります。それは上の問題で能動態にする時は「by 〜」を受動態の主語にするといったのにその肝心な「by 〜」がないことです。

「そうなると受動態の主語はいらないってこと?」

いやいやそんなことはありません。これはこのように考えてください。

2番の問題で「by them」を省略するというお話をしました。それはその文で「they」はいわなくてもわかるので省略するからということが理由でした。この文の場合もそれが起こっているのです。

「そのお店は毎日8時に開けられます」と言っていますが、誰が開けるのですか?

まさか通りがかりの赤の他人が「あっ!8時だ開けなきゃ」といってお店を開けるわけではありません。そうですね、当然お店を開けるのは“お店の人”です。

このように言わなくても想像がつくのでここでも「by 〜」は省略されているのです。

ではその省略されている言葉は何でしょう?

それはここでも「by them」(themはお店の人)と考えてもらえればOKです。そこまでが分かればあとは4番の問題と同じように考えていけば解けます。

正解)

「They open the store at eight every day.」
(彼らは毎日8時にそのお店を開けます)


6.Many stars are seen at night.

最後の問題です。この文は「多くの星は夜に見られます」となっていて、やはり受動態の文です。

「あっ、この問題もby がない」

おっ! 鋭いですね。そこに気づきましたか。

「な〜んだ、どうせこの問題もby themが省略されているんでしょう」

いやいや今度はそんなに単純ではありませんよ。3番の問題ではtheyは「アメリカにいる人たち」を指していました。また5番の問題では「お店の人」を指していました。ではこの問題の場合誰を指すことになるでしょうか?

星を夜に見ることができるのは誰ですか?

そう、特別な人ではなくごく一般的な人ならみんなが入りますね。そうなるとここでは“自分も入る”ことになります。

このような場合は省略されている語は「by us」「by people」と考えます。この問題の場合は「自分も入る」というところがポイントになります。

 

正解)

「We(People) see many stars at night.」
(私達(人々)は夜に多くの星を見ます)