関係代名詞 part8 (thatの特別用法 その3)

関係代名詞 part8 (thatの特別用法 その3)

<前回の復習>



【thatの特別用法 part2】



Q:thatの特別用法の3つ目にはどんな場合か。


A:先行詞に「the only(唯一の)」「the very(まさに)」「the same(同じ)」
  が入っているとき。



Q:前回と今回の内容で、「the」がつく時というのがいくつか出てきたが、
  どんなものがあったか。


A:「序数(the first, the second)の時」
  「形容詞の最上級(the + est)の時」
  「the only, the very, the sameがついている時」



Q:thatの特別用法の4つ目はどんな場合か。


A:「先行詞に人と人以外の言葉が同時に入っている場合」

  先行詞が人の場合と人以外の場合のどちらに合わせるかで
  関係代名詞が変わるので、どちらでも使えるthatを使う。


<今回の内容>


《基本文》  Who is the boy that is reading by the window ?

         「窓のそばで読書をしている少年は誰ですか」



<解説>


みなさんこんにちは。
今回はいよいよ「thatの特別用法」の最終回です。
前回と前々回でどんな場合にthatを使うのかお話してきましたが、
今回で最後ですからしっかりと理解してくださいね。



それでは今回も登場してもらいましょう。
美緒ちゃーん。

<thatの特別用法 part3>



美: はーい。



カ: さぁ、今回が「thatの特別用法」の最終回だけど、これまでにでてきた4つは
   言えるかな?




美: はい、


   ・先行詞に形容詞の最上級や序数が入っているとき
   ・先行詞にall , every , no , anyが入っているとき
   ・先行詞にthe only , the very , the sameが入っているとき
   ・先行詞に人と人以外を表す言葉が両方入っているとき


   の4つでした。




カ: そうだね、そういうときには関係代名詞は「that」を使った方がいい
   ということだったんだよね。

   では最後の5つ目はというと、


   “WhoやWhichで始まる疑問文の中で関係代名詞を使うとき”


   になるんだよ。
   これも理由を聞けばすぐにわかると思うよ。


   例えば、次の文をみてごらん。


   Who is the boy who is reading by the window?




美: 「who」が2つも入っていますね。




カ: そうだよね。
   この文を解説すると、


   最初の「Who」は「誰」という意味の疑問詞なんだ。
   だから、「Who is the boy」までの意味は
   「その少年は誰ですか」となっている。


   そして、その後ろにあるもう一つの「who」が関係代名詞の「who」なんだね。


   先行詞が「the boy」で「人」になり、後ろに「is」が続いているから「主格」なので
   使う関係代名詞は「who」となるんだけど・・・。


   この文だと一見すると見にくいし、まして音として聞いた時に
   何を言っているのかがわかりづらくなるよね。




美: そうですよね。




カ: そこで、「that」が登場するわけなんだよ。   
   関係代名詞は「whose」以外の時には「that」を使えるわけだから、
   ここでは敢えて「that」を使ってあげた方がいいということなんだよね。




美: すごく納得のいく話です。




カ: そうだよね。
   「who」以外に「which」もそうだよ。
   例えば、


   Which is the bike which you use every day ?


   この文も「which」が2つ入っているけど、最初の「which」が疑問詞の「which」で、
   後ろが関係代名詞。
   
 
   「あなたが毎日使う自転車はどちらですか」


   といいたいんだけど、どうも分かりづらくなってしまうよね。
   だからここでも「that」を使ってあげると・・・


   Which is the bike that you use every day ?


   すごく分かる易くなるということなんだ。




美: はい、分かりました。
   



カ: よし、それでは今回はここまでにしておこう。
   次回は「関係代名詞を使った英作文の作り方」を解説していくよ。


   これまでの復習をしっかりしておいてね。




美: はい、ありがとうございました。


<今回のまとめ>


【thatの特別用法】



Q:thatの特別用法の5つ目は何か。


A:疑問詞の「who」や「which」で始まる分の場合は「that」を使うということ。



Q:なぜその方がいいのか。


A:「who」や「which」は関係代名詞にもある単語なので、一つの文で同時に使うと
  分かりづらくなるから。


  例)

   Who is the boy who is reading by the window?

                 ↓

   Who is the boy that is reading by the window?





   Which is the bike which you use every day ?

                ↓

   Which is the bike that you use every day ?