中1の総復習 part1

中1の総復習 part1

中1ではこれから英語を勉強していく上での基本的なことを勉強しました。

基本だからといって簡単ということではなく、また基本だからこそきちんと理解して使いこなせるようになっておくことが大切です。

今回から数回にわたって中1の総復習をしていきます。とりこぼしのあるところや理解不足、または間違った理解をしているところを修正していってください。

まずは何といっても「動詞の使い分け」です。

今回は「be動詞」と「一般動詞」という2種類の動詞を使い分けられるのかを確認していきます。

練習問題

次の文を(1)否定文,(2)疑問文,(3)答えの文に書きかえなさい。

1.You are from Australia.

2.You get up early every day.

3.Hiroshi is a junior high school student.

4.Hiroshi likes English very much.

解答・解説

今回の練習は「be動詞」と「一般動詞」のどちらの動詞を使っているのかで否定文や疑問文、答え方が変わってくるということがきちんと理解できているのかを確認する問題です。

この内容はとても重要です。下の4問を解説していきますのできちんと理解できて、自信を持って答えられているのか確認してください。

次の文を(1)否定文,(2)疑問文,(3)答えの文に書きかえなさい。

1.You are from Australia.

この文では「are」という「be動詞」が使われています。その場合には否定文、疑問文、答え方は次のようになりました。

<be動詞の文>

  • 否定文:be動詞の後ろにnotを入れる。
  • 疑問文:be動詞を主語の前に出す。
  • 答え方:be動詞を使って答える。

(1) You are not from Australia.
  (あなたはオーストラリアの出身ではありません)

※「You're not from Australia.」
「You aren't from Australia.」

でも正解です。

正解)

「You are not from Australia.」
「You're not from Australia.」
「You aren't from Australia.」
(あなたはオーストラリアの出身ではありません)

(2) 

疑問文は上に書いたように「be動詞を主語の前に出す」ということをします。主語とは「〜は」となる名詞のことで、ここでは「You」ですね。

正解)

「Are you from Australia?」
(あなたはオーストラリアの出身ですか)

(3) 

最後は答え方です。「be動詞」を使ってたずねた文なので同じようにbe動詞を使って答えます。

このときに一つだけ注意が必要なことがあります。それは「あなたは」と聞かれているので「私は」と答えるということです。

つまり答えに使う主語は「I」になります。

正解)

「Yes, I am. / No, I am not.」
(No, I'm not.)
(はいそうです/いいえ違います)


2.You get up early every day.

さて、今度の文は主語は「You」で同じですが、使われている動詞が「get」という「一般動詞」になっています。

一般動詞の文を否定文や疑問文にしていく時のルールはbe動詞の場合とは違います。まずは確認してください。

<一般動詞の文(3人称単数以外)>

  • 否定文:一般動詞の前に「don't」を入れる。
  • 疑問文:主語の前に「Do」をつける。
  • 答え方:「do」を使って答える。

(1) 

まずは否定文ですが、この文では「get」という一般動詞が使われています。この前に「don't」を入れてあげれば完成です。

ここでよくある間違いを紹介しておきます。このような間違いです。

× You are not get up early every day.

何がいけないのかは分かりますよね。この文は「get」という一般動詞が使われているので、「don't」を使って否定文にしなくてはいけないのですが、「are not」を入れています。

英語が苦手な人は「You」と聞くと否定文は「are not」とすぐに考えてしまいがちです。

「You are not」となる場合は1番の問題のように元々be動詞のareが使われていて否定文にする場合です。

「You」が主語だからといって否定文は必ず「You are not」になる訳ではありません。そこをきちんと使いこなせるようになりましょう

正解)

「You don't get up early every day.」
(あなたは毎日早く起きません)

(2)

疑問文でも同じことが言えます。主語が「You」でも「Are you」とはなりません。それは1番の文のように最初から「are」というbe動詞が使われている文の場合です。

ここでは一般動詞が使われているので疑問文を作るには「Do」を使います。

正解)

「Do you get up early every day?」
(あなたは毎日早く起きるのですか)

(3)

最後は答え方です。

疑問文が分かれば答え方は簡単でしょう。もちろん「do」を使って答えます。

このときに気をつけることは1番の問題でもいったように「あなたは」ときかれているので、答える時は「私は」としなくてはいけません。

この点は同じように気をつけましょう。

正解)

「Yes, I do. / No, I don't.」
(はい起きます/いいえ起きません)


3.Hiroshi is a junior high school student.

(1)

1番と2番が理解できればこの問題も分かりますね。この文では「is」という「be動詞」が使われています。

「is not」は「isn't」と短縮形にしても問題ありません。

正解)

「Hiroshi is not a junior high school student.」
(ヒロシは中学生ではありません)

(2)

疑問文の作り方も「be動詞」が入っている文ですからどうするのか分かりますね。

正解)

「Is Hiroshi a junior high school student?」
(ヒロシは中学生ですか)

(3)

最後に答え方です。答え方でも「be動詞」を使うことは問題なく理解できるでしょう。

ここではもう一つ注意することがあります。それは“代名詞”です。問題文で「Hiroshi」といっていますが、そのまま「Hiroshi」を使って答えるわけにはいきません。

この単語を代名詞に変えて使います。

「Hiroshi」 → 「男」 → 「彼は」 → 「he」

このように考えて答えの中では「he」を使います。

「is not」は「isn't」としてもOKです。

正解)

「Yes, he is. / No, he is not.」
(はいそうです/いいえ違います)


4.Hiroshi likes English very much.

(1)

最後のパターンです。チェックするのはまず動詞です。ここでは「likes」となっていますので「like」という“一般動詞”です。

ですから否定文を作る時に「isn't」なんてことにはなりません。またもう一つ注意することは「like」に「三単現のs」がついているということです。

これは主語の「Hiroshi」が三人称単数だからです。この三人称単数というのがよく分からないという人がたくさんいます。

実際、この三人称単数が分からないために英語が嫌いになったり、また理解が進まなくなっている人がたくさんいます。ですから中1の英語をマスターする上ではこれは絶対に欠かせません。

三人称単数の細かい練習は次回にすることにして、ここでは主語が三人称単数の場合で一般動詞の文の否定文や疑問文はどうするのかをまとめていきます。

<一般動詞の文(三人称単数)>

  • 否定文:doesn'tを一般動詞の前に入れて、後ろは動詞の原形。
  • 疑問文:主語の前にDoesをつけて、動詞の原形に戻す。
  • 答え方:doesを使って答える。

これらのことを考えて問題を解くと否定文は次のようになります。

「Hiroshi doesn't like English very much.」
(ヒロシは英語があまり好きではありません)

「Hiroshi」が主語

   ↓

「三人称単数」

   ↓

「一般動詞のlikeを使っている文を否定文にする」

   ↓

「doesn'tを使って動詞を原形にする」

このように考えます。

ちなみに否定文の中で「very」や「very much」がでてきたときは「とても」ではなくて「あまり〜でない」と訳します。

正解)

「Hiroshi doesn't like English very much.」
(ヒロシは英語があまり好きではありません)

(2)

次は疑問文ですが、上で書いたように主語が三人称単数で一般動詞を使っている文の場合は「Does」を使って作ります。

「Does Hiroshi like English very much?」
(ヒロシはとても英語が好きですか)

何度もくり返してしつこいですが、ここで「Is Hiroshi like 〜」とならないのはなぜですか?

そう、「like」という一般動詞を使っている文だからですよ。

正解)

「Does Hiroshi like English very much?」
(ヒロシはとても英語が好きですか)

(3)

最後は答え方です。ここまでくればもう大丈夫でしょう。

「does」を使った文に対する答え方ですから当然「does」を使って答えます。

そしてここでも3番の問題と同じ注意点はありますよ。

何でしたっけ?

そう、「Hiroshi」を代名詞の「he」に変えて答えるということです。

正解)

「Yes, he does. / No, he doesn't.」
(はい好きです/いいえ好きではありません)