比較 part6(融合問題)
1 次のカッコに適語を入れて日本語にあう英文を完成させなさい。
(1) This picture is ( )( )( ) that one.
(この写真はあの写真よりもきれいです)
(2) Is this movie ( )( )( )( ) Japan?
(この映画は日本で一番面白いですか)
(3) She wasn't ( )( )( ) that man.
(彼女はあの男の人ほど有名ではありませんでした)
2 次の日本文にあう英文を作りなさい。
(1) 彼は私達みんなの中で一番人気のある生徒です。
(2) この辞書はあなたの辞書よりも役に立ちます。
解答・解説
それでは一つずつ説明をしていきましょう。
1 次のカッコに適語を入れて日本語にあう英文を完成させなさい。
(1) This picture is ( )( )( ) that one.
(この写真はあの写真よりもきれいです)
最初の「This picture」が「この写真は」の意味で、後ろの「that one」が「あの写真」という意味です。
そうなると、抜けている部分は「きれいです」という日本語の部分になりますね。
「きれい」 → 「美しい」と考えて、「beautiful」を使いますが、これは「長い形容詞」になります。
ここでは比較級なので、「beautiful」の前に「more」をつけて、「more beautiful」とします。
最後のカッコは「〜よりも」という意味の「than」を入れて完成です。
正解)
「This picture is ( more )( beautiful )( than ) that one.」
(この写真はあの写真よりもきれいです)
(2) Is this movie ( )( )( )( ) Japan?
(この映画は日本で一番面白いですか)
この問題は疑問文になっています。
「this movie」は「この映画は」という意味で、主語になっています。
後ろの「Japan」の前には「in」か「of」のどちらかが入って「日本で」という意味になるのですが、「日本で」といえばすぐに答えは「in」と分かりますね。
そうなると最初の3つのカッコですが、ここには「一番面白い」という意味の英語を作ってあげます。
「面白い」 → 「interesting」で、これも長い形容詞になり、ここでは最上級ですからこの前に「the most」をつけてあげます。
これで完成です。
ちなみに「of」と「in」の使い分けは、
- 「of」 → 「複数を表す語」
- 「in」 → 「範囲や場所を表す語」
がそれぞれ後ろにくるときに使うというルールがありました。
正解)
Is this movie ( the )( most )( interesting )( in ) Japan?」
(この映画は日本で一番面白いですか)
(3) She wasn't ( )( )( ) that man.
(彼女はあの男の人ほど有名ではありませんでした)
さぁ、今度の問題はどうでしょうか?
「She wasn't」は「彼女は・・・ではありませんでした」となり、最後の「that man」は「あの男の人」の意味ですね。
抜けている部分は「ほど有名」となりますが、これだけではよく分からないでしょう。
「〜程・・・ではない」という表現を覚えていますか?
これは「not as ・・・ as 〜」という言い方でした。ここではこの表現を使います。
問題文の「wasn't」は「was not」のことですから、ここに「not」がすでに入っています。
ですからその後ろには「as as」が入り、その間に「有名な」という単語の「famous」をはさんであげます。
これらのことを考えると、カッコには「as famous as」が入ればよいことになります。
ちなみに、「famous」も長い形容詞だから比較級や最上級でmore,mostを使ったように特別な何かがあるのかな?
と思った人もいませんか?
この「as as」は比較の中の「原級」といいましたが、原級というのは、動詞でいう原形のようなものです。つまり、そのままの形を使うということなので、原級の場合は比較級や最上級のように、“長い形容詞だからといって特別な何かをするということはありません”間違えないようにしましょう。
正解)
「She wasn't ( as )( famous )( as ) that man.」
(彼女はあの男の人ほど有名ではありませんでした)
2 次の日本文にあう英文を作りなさい。
(1) 彼は私達みんなの中で一番人気のある生徒です。
今度は英作文問題です。
いつものように日本語を区切って考えていきます。
「彼は / 私達みんなの中で / 一番人気のある生徒 / です」
↓ 英語の順番に並べかえると
「彼は / です / 一番人気のある生徒 / 私達みんなの中で」
↓ 日本語を英語に直していくと
「He / is / the most famous student / of us all.」
↓
「He is the most famous student of us all.」
- 「人気のある」 → 「famous」
※長い形容詞なので、その前に「most」をつけます。
- 「私達みんなの中で」 → 「of us all」
※よく出る表現です。覚えておきましょう。
ちなみに「彼ら全員の中で」は「of them all」となります。
正解)
「He is the most famous student of us all.」
(彼は私達みんなの中で一番人気のある生徒です)
(2) この辞書はあなたの辞書よりも役に立ちます。
この問題も同じように考えていきます。
「この辞書は / あなたの辞書よりも / 役に立ちます」
↓
「この辞書は / 役に立ちます / あなたの辞書よりも」
↓
「This dictionary / is more useful / than yours.」
↓
「This dictionary is more useful than yours.」
- 「役に立つ」 → 「useful」
※この単語も長い形容詞です。ここでは比較級なので「more」をつけます。 - 「あなたの辞書」 → 「yours」
※ここで「your one」と考えた人もいると思いますが、そういう言い方はしません。
通常は「this book (この本)」と対比させて「that one(あの本)」という使い方をしますが、
- 「私のもの(mine)」
- 「あなたのもの(yours)」
- 「彼のもの(his)」
- 「彼女のもの(hers)」
などの所有代名詞があるものはこれを使って表します。この問題でも「あなたの辞書」となっているので、「あなたのもの」と考えて「yours」を使うことになります。
これは日本語では「わたしのもの」や「あなたのもの」と書いていないので、間違える場合が多いですから気をつけましょう。
正解)
「This dictionary is more useful than yours.」
(この辞書はあなたの辞書よりも役に立ちます)