高校入試問題 part9
次のそれぞれの英文がほぼ同じ意味になるようにカッコに適語を入れなさい。
(1) Akira speaks English well.
=Akira is ( ) at speaking English.
=Akira is a good ( ) of English.
(2) This is not my car.
=This car is not ( ).
(3) I can't swim.
=I don't know ( )( ) swim.
(4) She was happy to hear the news.
=The news ( ) her happy.
(5) Shall we watch the movie?
=( ) ( ) the movie.
=How about ( ) the movie?
=Why don't we ( ) the movie?
=What do you say to ( ) the movie?
解答・解説
今回は「電話で使う表現」の確認をしていきます。ここで出てくるものはほとんどが基本的なものですので、知らないものはその場で発音しながら覚えてしまいましょう。
次のそれぞれの英文がほぼ同じ意味になるようにカッコに適語を入れなさい。
(1) Akira speaks English well.
=Akira is ( ) at speaking English.
=Akira is a good ( ) of English.
最初の問題です。
上の文の意味は「アキラは上手に英語を話します」となっています。真ん中の文はどうなっているでしょう。
カッコの前後は「is ( ) at」となっていますね。ここでピンときてください。これは
- 「be good at 〜ing」
→ 「〜するのが得意(上手)」
という意味の熟語です。ちなみに「at」の後ろには「speaking」という「ing形」が来ていますね。これは「動名詞」です。
それでは次に一番下の文を見てみましょう。今度の場合にも「good」という単語が使われていますが、その前後を確認すると、
「a good ( ) of English」
となっています。「a」がついているということは「一つの,一人の」という意味ですからその後ろがひとカタマリのまとまった意味になっているはずです。
上の文とほぼ同じ意味になっているということから、ここでは「(一人の)英語を上手に話す人」という意味になると考えられます。
そうなると抜けている単語は「話す人」にあたる語、つまり「speaker」と分かります。
「〜する人」という意味にしたいときには基本的に「動詞+er」で作れました。
例)
- runner(走る人)
- swimmer(泳ぐ人)
- catcher(捕まえる人)→ 野球のキャッチャー
例外として、次のように「動詞+or」という形になるものもあります。
例外)
- visitor (訪問する人)
また「動詞+or」ではありませんが、visitorのように「or」で終わる語として「doctor(医者)」もあります。話がどんどんそれていってしまいましたが、ここでは「speaker」が入ります。
正解)
Akira speaks English well.
=Akira is ( good ) at speaking English.
=Akira is a good ( speaker ) of English.
(アキラは英語を上手に話します)
※日本語訳は最初の文のものを書いています。(以後同じ)
(2) This is not my car.
=This car is not ( ).
次の問題です。
これは基本問題ですから余裕で解けるようになってください。
上の文の意味は「これは私の車ではありません」となっています。「This is 〜」となっている場合は「これは〜です」と訳しましたね。
ところが下の文は「This car is 〜」となっています。そうなると訳し方が「この車は〜です」と変わりますね、ここに注目します。
- 上の文 → 「これは私の車ではありません」
- 下の文 → 「この車は私の(もの)ではありません」
となっています。日本語では「私のではありません」といっても通じるので、よくある間違いが、
×「私のではありません」 → 「not my」
としてしまうことです。
日本語で「私のではありません」といっても、内容としては「私のものではありません」ということなので、「not mine」としなければいけません。
正解)
This is not my car.
=This car is not ( mine ).
(これは私の車ではありません)
(3) I can't swim.
=I don't know ( )( ) swim.
さて、この問題はどうでしょう。
上の文の意味は「私は泳げません」となりますね。ここは問題ないでしょう。
下の文はどうでしょう。
「私は・・・泳ぐ・・・分かりません」
一見すると「なんだこりゃ」と思うでしょう。でもあれを思い出して下さい。
- 「〜の仕方」
→ 「how to 〜」
です。ここでこれを使えば「泳ぎ方が分かりません」となってほぼ同じ内容を表していることになりますね。このパターン、
- 「〜ができない」
=「〜の仕方が分からない」
は出されやすいので必ず覚えておきましょう。
正解)
I can't swim.
=I don't know ( how )( to ) swim.
(私は泳げません)
(4) She was happy to hear the news.
=The news ( ) her happy.
次の問題です。
上の文の意味は「彼女はその知らせを聞いてうれしかった」となります。
- 「be happy(glad) to 〜」
→ 「〜してうれしい」
でしたね。では下の文はどうなっているのでしょう。
まず主語に注目です。
「The news」が主語になっています。つまり「その知らせは」で始まる意味になります。
そのことから全体の意味を推測すると、「その知らせは彼女をうれしくさせた」という意味にすればだいたい上の文と同じ意味になることが分かりますか?
そうすれば、あとは「〜にした」という言い方だけです。これは次のような言い方がありました。
- 「make A + B(形容詞)」
→ 「AをBにさせる」
ここでは「幸せにした」と「過去形」にしないといけないので動詞は「made」を使うことになります。
正解)
She was happy to hear the news.
=The news ( made ) her happy.
(彼女はその知らせを聞いてうれしくなった)
(5) Shall we watch the movie?
=( ) ( ) the movie.
=How about ( ) the movie?
=Why don't we ( ) the movie?
=What do you say to ( ) the movie?
さて、最後の問題です。
最初の文は「Shall we 〜?」で「〜しましょうか」ですから「その映画をみましょうか」となっています。
2番目の文はどうすればいいでしょう。
注目するところはカッコの数と最後がピリオドになっているというところです。これは「Shall we 〜?」の書きかえの基本ですね、「Let's」になります。そして「Let's」の後ろは「動詞の原形」が入るので「watch」になります。
次に3番目の文です。
この文は最初の「How about」を見てピンときてください。
- 「How about 〜ing?」
→ 「〜するのはどうですか」
ですね。「How about」の後ろには動名詞の「〜ing」が入るので、ここでは「watching」が答えになります。
次に4番目の文です。
- 「Why don't we 〜?」
→ 「(私達)〜するのはどうですか」
「なぜ私達は〜しないの」 →「〜しましょうよ」
と相手を誘ういい方です。ここでは自分も入れて「私達がいっしょに」という意味にするために「we」が使われます。そしてこの後ろにくるのは「動詞の原形」になるので、「watch」が入ります。
そして5番目の文です。
「What do you say to」という言い方は聞いたことがない人も多いかも知れませんね。これは、
- 「What do you say to 〜ing?」
→ 「〜するのはどうですか」
となります。これもまたまどろっこしい言い方なのですが、
「あなたは〜することに何ていいますか」 → 「〜しましょう」
ということを表す言い方です。そして、この構文では「to」の後ろが「ing形」になるということが注意点になります。正解は「watching」です。
「What do you say to 〜?」で使われているtoは不定詞ではなく、“前置詞”として使われているので後ろは動名詞になるのです最後の問題はよいとしてもそれ以外のものはしっかりおさえておきたいところです。
正解)
Shall we watch the movie?
=( Let's ) ( watch ) the movie.
=How about ( watching ) the movie?
=Why don't we ( watch ) the movie?
=What do you say to ( watching ) the movie?
(その映画を見ましょうか)