高校入試問題 part10
次のそれぞれの英文がほぼ同じ意味になるようにカッコに適語を入れなさい。
(1) Clean the room, please.
=( )( ) clean the room?
(2) Don't be noisy in the library.
=( )( ) be noisy in the library.
(3) He said to me,“Speak English.”
=He ( ) me ( ) speak English.
(4) My mother said to me,“Please open the door.”
=My mother ( ) me ( ) open the door.
(5) Ken was too tired to walk.
=Ken was ( ) tired ( )( )( ) walk.
解答・解説
今回は前回に引き続き「書きかえ問題」です。
ここに挙げた問題はやはり基本問題なので、どれも自信を持って答えられるようにしましょう。
次のそれぞれの英文がほぼ同じ意味になるようにカッコに適語を入れなさい。
(1) Clean the room, please.
=( )( ) clean the room?
最初の問題です。
上の文は命令文ですが、最後に「please」がついているところを見落とさないで下さい。
- 「Clean the room, please.」
→ 「部屋を掃除してください」
という意味になっていますね。
この「〜してください」という内容は「〜してくれませんか」といっても同じです。ですから、
- 「〜してくれませんか」
→ 「Will you 〜?」
を使えばよいことになります。
<ポイント>
-
「Pleaseを使った命令文」
=「Will you 〜?」
正解)
Clean the room, please.
=( Will )( you ) clean the room?
(部屋を掃除して下さい)
※上の文の意味を書いています。
(2) Don't be noisy in the library.
=( )( ) be noisy in the library.
次の問題です。
今度の問題も命令文ですが、「Don't」がついた禁止の命令文です。
Don'tがついた命令文は「〜してはいけない」という意味になるのでしたね。
そして、この「〜してはいけない」という言い方は他にもありました。助動詞の「must」を使った言い方です。
<ポイント>
- 「You must 〜」
→ (あなたは〜しなければならない) - 「You must not 〜」
→ (あなたは〜してはいけない)
ここではカッコが2つしかありませんので、短縮形を使うことになります。
正解)
Don't be noisy in the library.
=( You )( mustn't ) be noisy in the library.
(図書館でさわいではいけません)
(3) He said to me,“Speak English.”
=He ( ) me ( ) speak English.
この問題と次の(4)はセットで理解してください。
上の文は「He said to me」で始まって「彼は私に言いました」という意味になっています。
その後ろには「“Speak English”」と続いていて「英語を話しなさい」という意味になっています。
両方をあわせると「彼は私に英語を話しなさいといいました」となります。ここで注目してもらいたいところが後半の「Speak English」です。これは「ふつうの命令文」ですね。
このように「○○said to △△」の後ろにふつうの命令文が続く場合の書きかえ問題には「tell 人 to + 動詞の原形」を使って書きかえます。
覚えていますか、この言い方を?
- 「tell 人 to + 動詞の原形」
→ 「人に〜するように言う」
でした。ここでは、
- 「彼は私に英語を話しなさいと言いました」
=「彼は私に英語を話すように言いました」
となって同じ意味になりますよね。ここでは「過去形」の文なので注意してくださいね。
「He ( told ) me ( to ) speak English.」
(彼は私に英語を話すように言いました)
こうなります。
正解)
He said to me,“Speak English.”
=He ( told ) me ( to ) speak English.
(彼は私に英語を話なさいといいました)
(4) My mother said to me,“Please open the door.”
=My mother ( ) me ( ) open the door.
上の(3)とは似ていますが、少し違っているのがこの問題です。ほとんど文のパターンは同じですよね。
どこが違っているのかというと、後半のセリフの中です。
“Please open the door.”
となっていますね。この「Please」がついているところがポイントなのです。上の文の意味を考えてみると、
「私の母は私にドアを開けてくださいと言いました」
となっています。(3)では「〜しなさいと言いました」となっていたのとは違って、「〜してくださいと言いました」になっていますね。これは“丁寧にお願いしている”パターンになっています。ここで(3)の
- 「tell 人 to + 動詞の原形」
→ 「人に〜するように言う」
を使うと、少し強い命令口調になってしまうので「Please」と使っている場合にはこの言い方ではなく、次の動詞を使います。
- 「ask 人 to + 動詞の原形」
→ 「人に〜するように頼む」
「ask」を使うと「tell」の時とは違って『優しい感じ』になります。「please」を使ってお願いしていたわけですから「ask」を使って」お願いするというニュアンスに変えることになります。
また、ここでも“過去形”にすることを忘れないで下さいね。
正解)
My mother said to me,“Please open the door.”
=My mother ( asked ) me ( to ) open the door.
(私の母は私にドアを開けるように頼みました)
(5) Ken was too tired to walk.
=Ken was ( ) tired ( )( )( ) walk.
最後の問題です。上の文の意味はこうなります。
「ケンは大変疲れているので歩けませんでした」
- 「too 〜 to ・・・」
→ 「大変〜なので・・・できない」
この構文ですね。では下の文はどうなるでしょう。
このような問題を解いたことがあるのは覚えているけども、どうやるのかは忘れてはいませんか?これは、
- 「so 〜 that 主語 can't ・・・」
→ 「大変〜なので主語は・・・できない」
となる構文です。この構文を使うとどうなるでしょうか、当てはめていきましょう。すると、
Ken was ( so ) tired ( that )( )( ) walk.
ここまでは問題ないですね。
しかし「that」の次のカッコは何が入るでしょう。
ここには「主語」が入るとなっていますが、「Ken」としてはいけませんよ。
代名詞を入れることになります。ですから「Ken」を代名詞にした「he」を入れます。
Ken was ( so ) tired ( that )( he )( ) walk.
さて、そうすると最後のカッコは何でしょう。
この問題も「過去形」です。そうなるとこのカッコに入る単語は「can't」ではなくて、過去形にした「couldn't」にしなくてはいけません。
Ken was ( so ) tired ( that )( he )( couldn't ) walk.
これで完成です。
- 「主語」の部分には「代名詞」を入れる。
- 過去形の時には「couldn't」にする。
ということを忘れないで下さい。
正解)
Ken was too tired to walk.
=Ken was ( so ) tired ( that )( he )( couldn't ) walk.
(ケンは大変疲れているので歩けませんでした)