高校入試問題 part14

高校入試問題 part14

次のそれぞれの英文がほぼ同じ意味になるようにカッコに適語を入れなさい。

(1) Why are you so angry?
  =What (   ) you so angry?

(2) I have to do a lot of homework.
  =I have a lot of homework (   )(   ).

(3) Ken loves Hitomi. Hitomi loves Ken, too.
  =Ken and Hitomi love (   )(   ).

(4) I have never seen such a big fish.
  =This is the (   )(   ) that I have ever seen.

(5) This is the book written by a famous writer.
  =This is the book (   )(   ) written by a famous writer.
  =This is the book a famous writer (   ).

解答・解説

今回も「書きかえ問題」です。

今回は「関係代名詞」「不定詞」「受動態」「熟語」の内容を含んだ問題です。どれも大切なものですのでマスターしてください。

次のそれぞれの英文がほぼ同じ意味になるようにカッコに適語を入れなさい。

(1) Why are you so angry?
=What (   ) you so angry?

上の文の意味は「あなたはなぜそんなに怒っているのですか」となっています。下の文でも同じ意味にしたいのですが、最初の疑問詞が「What」になっていますね。

この問題を初めて目にしたときには「What?」と不思議に思うかもしれませんが、これはよくあるパターンなのです。直訳で訳すと、

「何があなたをそんなに怒らせているのですか」

となります。ここで次の言い方を覚えておいて下さい。

  • 「make + 人 + 形容詞」
    → (人を〜(形容詞の意味)にさせる)

このような使い方が「make」にはあります。ここでもこれを使っていくことになります。そうなると、

「What ( makes ) you so angry?」

このようになります。注意が必要なところは「makes」と三単現のsがつくことです。

この文の主語は「What」です。「何が」と訳すことから分かりますね。

そうなると主語が「IとYouと複数以外」になりますから三人称単数になります。

またこの問題では現在形の問題でしたが、過去形の場合には当然「made」になりますから間違えないようにしましょうね。

例)

  「Why were you so angry?」  (なぜあなたはそんなに怒ったの)
=「What made you so angry?」 (何があなたをそんなに怒らせたの)

正解)

  Why are you so angry?
=What ( makes ) you so angry?


(2) I have to do a lot of homework.
=I have a lot of homework (   )(   ).

次の問題です。上の文の意味は

「私はたくさんの宿題をしなければならない」

という意味ですね。では下の文はどうなっているでしょうか。

「私はたくさんの宿題を持っています(   )(   )」

という感じです。カンのいい人はもう分かったでしょう。この問題は不定詞を使って

「私はしなければならないたくさんの宿題があります」

という意味の文を作らせたいのですね。

「しなければならないたくさんの宿題」というのはどういうのか?

これは「するためのたくさんの宿題」と言いかえればピンときますか?

「a lot of homework to do」

といいます。

  • 「a lot of homework」
    → 「たくさんの宿題」
  • 「to do」
    → 「するための」

こういう構造になっています。この「to do」を入れてあげれば上と下で同じ意味の文になります。

正解)

  I have to do a lot of homework.
=I have a lot of homework ( to )( do ).


(3) Ken loves Hitomi. Hitomi loves Ken, too.
=Ken and Hitomi love (   )(   ).

この問題は上の文が2つあります。

  • 「ケンはヒトミを愛しています」
  • 「ヒトミもケンを愛しています」

この2つの文の意味をまとめて下の文にしたいわけですね。では下の文はどうなっているでしょう。

「ケンとヒトミは愛しています(   )(   )」

この中の主語「ケンとヒトミは」が大きなヒントです。この2人をまとめているのですから文の意味は

「ケンとヒトミは“お互いに”愛しています」

としてあげればよいですね。「お互いに」というのは大切な熟語で「each other」といいます。覚えておきましょう。

正解)

  Ken loves Hitomi. Hitomi loves Ken, too.
=Ken and Hitomi love ( each )( other ).


(4) I have never seen such a big fish.
=This is the (   )(   ) that I have ever seen.

さて、次の問題はどうでしょうか。上の文は

「私はそのような大きな魚を一度も見たことがありません」

という意味です。これは「現在完了」を使った文ですね。では下の文はどうなっていますか。

「これは(   )(   )です that 私は今までに見た」

なんかこんな意味になっていますね。この問題の中の「that」は関係代名詞のthatです。

ということはカッコの部分は「先行詞」ということになります。そうなると文の意味は

「これは私が今までに見た中で(   )(   )です」

となることが見えてきます。ここまでが分かればあとは簡単です。上の文の意味から

「これは一番大きな魚」

ということが言いたいことは分かりました。ですから下の文では

「これは私が今までに見た中で“最も大きな魚”です」

となればよいと想像できますね。そうするとカッコの前にある「the」は最上級のtheだということも見えてきます。

「一番大きな魚」ですから「the biggest(largest) fish」というのが正解です。

正解)

  I have never seen such a big fish.
=This is the ( biggest )( fish ) that I have ever seen.

※largestでもOK。


(5) This is the book written by a famous writer.
  =This is the book (   )(   ) written by a famous    writer.
  =This is the book a famous writer (   ).

さて、最後の問題です。この問題は3つありますね。まずは一番上の文の意味を確認してみましょう。すると

「これは有名な作家によって書かれた本です」

となっています。では真ん中の文はどうでしょう?

  • 「This is the book」
    → 「これは本です」
  • 「written by a famous writer」
    → 「有名な作家によって書かれた」

という部分は既に書いてありますが、これは上の文と全く同じですね。上の文と真ん中の文を比べると、上の文に2つのカッコをつけ加えたものが真ん中の文になっています。

もう少し文法的な解説をしますと、上の文は「過去分詞」を使って書いた文になり、真ん中の文は関係代名詞を使って表す文になります。

そこまで分かるとあとは簡単です。

This is the book (   )(   ) written by a famous writer.

この中の最初のカッコには関係代名詞が、後ろのカッコにはbe動詞が入ります。なぜbe動詞が入るかというと、分詞を使って後ろから名詞を修飾する場合は過去分詞だけで「〜された」という意味を作れますが、

関係代名詞を使って表す時には「be動詞+過去分詞」という通常の受動態のルールにならないといけないからです。

ここでは「有名な作家に書かれた」ので“過去形のbe動詞”にしないといけません。

This is the book ( which )( was ) written by a famous writer.

このようになれば正解です。

では次に一番下の文です。

This is the book a famous writer (   ).

この問題では最後のカッコだけが抜けていますが、よくみると初めから文を訳していくと、

  • 「This is the book」
    → 「これは本です」
  • 「a famous writer」
    → 「有名な作家」

となってうまくつながらないですね。まるで途中でまた「主語」がでてきたようになっています。これは「関係代名詞の目的格が省略されているパターン」だからです。

目的格(関係代名詞の後ろが主語+動詞の語順になっている)ときには関係代名詞を省略することができるというルールがありました。この文もそのパターンになっているのです。

そこまでが分かると文の構造が見えてきます。

  • 「This is the book」
    → 「これは本です」
  • 「a famous writer (   )」
    →「有名な作家が(書いた)」

となればよいですね。ですからここには「wrote」が入ることになります。

正解)

  This is the book written by a famous writer.
=This is the book ( which )( was ) written by a famous writer.
=This is the book a famous writer ( wrote ).

※「which」は「that」でもOK。