付加疑問文 part2 (一般動詞を使う場合)

付加疑問文 part2 (一般動詞を使う場合)

<前回の復習>

【付加疑問文】

形  : 「前半が肯定なら付加疑問文は否定」
「前半が否定なら付加疑問文は肯定」

意味 :「〜ですね

例文
Takeshi is tired, isn't he ?
「タケシは疲れています

Takeshi isn't tired ,is he ?
「タケシは疲れていないのですね

Takeshi was tired, wasn't he ?
「タケシは疲れていたのですね」 

Takeshi wasn't tired, was he ?
「タケシは疲れていなかったのですね

The students are cleaning the room, aren't they ?
「生徒たちは部屋の掃除をしているのですね

The students aren't cleaning the room, are they ?
「生徒たちは部屋の掃除をしていないのですね

The students were cleaning the room, weren't they ?
「生徒たちは部屋の掃除をしていたのですね

The students weren't cleaning the room, were they ?
「生徒たちは部屋の掃除をしていなかったのですね


<今回の内容>

《基本文》      John walks to school every day, doesn't he ?
            「ジョンは毎日学校へ歩いていきます

<解説>

カ: さて、前回勉強した「be動詞の付加疑問文」は覚えているかな?

亜: はい覚えています。
   今回は「一般動詞の付加疑問文」でしたよね。

カ: そうだよ。
   ただ、その前にもう一度簡単に前回のポイントを復習しておこう。
   次の文を見てくれるかな。

   Takeshi is a good boy, isn't he?
   (タケシはよい少年です) (ですね

   これは前回勉強した「be動詞の付加疑問文」だよね。
   ここのポイントは

   Takeshi is a good boy, isn't he?  

   のように主語が「Takeshi」なら、→「男」→「he」というように
   『付加疑問文の部分には“代名詞”に変えてあげなくちゃいけなかった』んだよね。

亜: はい、そうでした。

カ: それから次にもう一つ。

Takeshi is a good boy, isn't he?  

前半が肯定文の形なら、後半は否定の形になる』
というところもポイントだったんだよね。

亜: はい、この2つのポイントは過去形になってもおなじだったんですよね?

カ: そう、そうだよ。
   じゃあ、今回の「一般動詞の付加疑問文」について説明を始めよう。

一般動詞の付加疑問文

カ: まずはこの文を見てくれるかな。

   John walks to school every day, doesn't he ?
   「ジョンは毎日学校へ歩いていきます

   この文は「walk」という一般動詞を使った文だよね。

亜: はい。

カ: この場合の付加疑問文はどうなっているかな?

亜: えーと、「doesn't he ?」となっています。

カ: そう、さっき確認したポイントを考えてみて。

亜: はい、えーと、まずは『前半が肯定文の形なら、後半は否定の形になる』ということと、
   それから「付加疑問文は代名詞を使う」ということでした。

カ: そうだったよね。
   この2つのポイントをふまえて今の例文をみてごらん。

   John walks to school every day / , doesn't he ?

   まずは、上の赤字の部分を見ると分かるよね?
   ちゃんと代名詞に変えてあるでしょう?
   それから

   John walks to school every day / , doesn't he ?

   次にこれを見てもらえると分かると思うけど、前半が肯定だから後半が否定になっているよね?
   一般動詞だから「isn't」ではなくて、ちゃんと「doesn't」になっているんだよ。

亜: あー、そうですね。
   一般動詞で三人称単数だから「doesn't」にするんですね。
   うっかりすると「isn't」とやってしまいそうです。

カ: そうそう、けっこうそういう間違いが多いから気をつけてね。
   一般動詞の否定文はどうやって作るのかがよく分からない人は

「動詞のまとめ」
で復習しておいてね。

亜: はい、分かりました。
   「be動詞」の時と同様に、過去形の時も同じように考えればいいのですか?

カ: そうだよ、これは過去形になっても同じように考えればいいんだ。
   それでは、これまでの内容も含めていくつか例文を挙げてみよう。  

   1 Mr.Yamada teaches us English, doesn't he ?
     「山田先生は私たちに英語を教えてくれるのですね
     Yes, he does.      /  No, he doesn't.
     「はい教えてくれます」   「いいえ教えてくれません」

   2 Takeshi could enjoy the party, couldn't he?
     「タケシはパーティーを楽しめたのですね
     Yes, he could.    /  No, he couldn't.
     「はい楽しめました」   「いいえ楽しめませんでした」

   3 Your mother doesn't like cooking, does she ?
     「あなたのお母さんは料理が好きではないのですね
     Yes, she does.    /  No, she doesn't.
     「いいえ好きです」    「はい好きではありません」

   4 We didn't go to that mountain, did we ?
     「私たちはあの山に行きませんでしたね
     Yes, we did.     /  No, we didn't.
     「いいえ行きました」   「はい行きませんでした」  

亜: うわ〜、たくさんあってすごいですね。
   下の段は答え方ですか。

カ: そう、ここで答え方も合わせて教えておくね。

亜: あれ? 
   答え方でなんかおかしい文がありますよ。

カ: どの文?

亜: えーと、3番と4番です。
   「はい」と「いいえ」が反対の気がするのですが・・・。

カ: うん、そうだね。
   これも解説しておかないといけないよね。

亜: あれ、これって間違いじゃないんですか?

カ: うん、これは間違いじゃないよ。
   それじゃ、ポイントだけ押さえて話していこう。

付加疑問文の答え方

カ: 「はい」と「いいえ」が反対になっているのは3番と4番だけだよね。
   この2つの文だけに共通する点があるんだけど、何かに気づいたかな?

亜: えーと・・・よく分かりません。

カ: この2つの文に共通する点というのは、

   『どちらも付加疑問文の前の部分が否定文になっている』

ということなんだ。

亜: あっ、本当だ!

3番は「Your mother doesn't like」
4番は「We didn't go」

と否定文になっていました。

カ: そうでしょう。このように前半が否定文になっている場合、日本語の訳が
   「〜ではないですね」となるよね。

亜: はい。

カ: このように「〜ではないですね」と聞かれた場合、
   例えば、「あなたは忙しくないわよね」といわれたら「いいえ」の後には「いいえ、忙しいです」のように「〜です」となるよね。

   逆に「はい」の後には「はい、忙しくありません」のように、「〜ではありません」が続くことになるでしょう。具体的にさっきの例文で考えてみると、

   Your mother doesn't like cooking, does she ?   
   「あなたのお母さんは料理が好きではないのですね

と「好きではないですね」と聞かれて、「いいえ好きです」と答えたい時には「Yes, he does」になるんだよ。
これを日本語で考えて「No, he does.」とやったり、逆に「はい好きではありません」ということで「Yes, he doesn't」なんてやったりするとダメなんだよ。それはどうしてかというと

   ここでポイントなんだけどいい?
   よく聞いててよ。

   英語では 

   『Yes+肯定形』
   『No +否定形』
 

   という大原則があるからなんだよ。
   だから、日本語で考えて「Yes, he doesn't」や「No, he does」なんてやったらいけないんだね。

   これは結構間違える人が多いから気をつけてね。
   分かったかな?

亜: 分かりました。
   つまり、前半が「否定文」の付加疑問文は答えの文は
    「Yes」が「いいえ」となり、「No」が「はい」になるということですよね。

カ: 一言でいえばそういうことだね。

亜: それなら理解できました。

カ: はい、それでは今回はここまでです。
   最後に今回のまとめをしましょう。

亜: ありがとうございました。


<今回のまとめ>

【一般動詞の付加疑問文】

「be動詞の付加疑問文」とポイントは同じ

1 『付加疑問文は代名詞に変える』
John walks to school every day / , doesn't he ?

2 『前半が肯定文なら後半は否定、前半が否定文なら後半は肯定』
John walks to school every day / , doesn't he ?

【付加疑問文の答え方】

「Yes」が「いいえ」で、「No」が「はい」になる時がある。

ポイント:前半が『否定文』の時に注意!
 例)  Your mother doesn't like cooking, does she ?
     「あなたのお母さんは料理が好きではないのですね」
     Yes, she does.    /  No, she doesn't.
     「いいえ好きです」    「はい好きではありません」

* 前半が『肯定文』の時は「Yes/No」は通常の「はい/いいえ」
  例)  Mr.Yamada teaches us English, doesn't he ?
     「山田先生は私たちに英語を教えてくれるのですね」
     Yes, he does.      /  No, he doesn't.
    「はい教えてくれます」   「いいえ教えてくれません」