接続詞 (2)part1(名詞・形容詞・副詞とは,句と節とは)

接続詞 (2)part1(名詞・形容詞・副詞とは,句と節とは)

<今回の内容>

    
          「名詞・形容詞・副詞とは?」
         
          「句と節とは?」

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<解説>

時や条件を表す副詞節

さて今回は以前に学習した従属接続詞の続きです。
「接続詞の文 part2(従属接続詞)」


従属接続詞を勉強していくと必ず出てくるのが
「時や条件を表す副詞節」という内容です。


これがちょっと分かりずらいところですが、ポイントを押さえていけば問題なく理解できます。
今回はこの解説をする前に『副詞節』というものが分かっていないといけないので、


1 副詞とは何か?

2 句と節


を説明します。
では副詞から説明していきましょう。

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1 副詞とは何か?


英語ではよく「名詞」「形容詞」「副詞」という言葉が登場します。
この3つの解説をします。

 1 名詞:物事の名前を表す言葉。
       文の中で「主語」「目的語」「補語」の役割をします。
       これは後で詳しく解説しています。

      例)車(car)、花(flower)、空(sky) など

 2 形容詞:名詞を修飾(説明)する言葉。
        性質や状態などを表す。

      例)美しい(beautiful)、大きい(big)、涼しい(cool)など

 3 副詞:動詞、形容詞、副詞を修飾する言葉。

      例)とても(very)など 

このようになります。
副詞は英語ではほとんどの場合「動詞」を修飾する場合です。
例えば、

   He runs fast.(彼は速く走る)

の場合は「fast」が「run」という動詞を修飾しています。
動詞を修飾しているので「fast」は副詞になります。

   She plays tennis well.(彼女は上手にテニスをします)

この場合の「well」は「上手に」という意味で、この「上手に」はどのようにテニスをするのかを
説明しているので「play」を修飾しています。

つまり動詞を修飾していることになり「well」は「副詞」ということになります。

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ここまでの解説で副詞というものがどんなものなのか分かりましたか?

それでは次に「句と節」というお話をしましょう。

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2 句と節

句:文章中の一区切り。意味のまとまり。主語と動詞の入っていない単語の集まり。

  例)a difficult book(難しい本)

    some good news (いくつかのよいニュース)

節:文章中にある一組の主語と動詞からなるまとまり。
   この主語と動詞は文全体の主語と動詞とは別のものである。

  例)I think that he is kind.(私は彼が親切だと思います)

     I think / that he is kind. 
      ↑          ↑ 
 文全体の主語と動詞  節の中の主語と動詞

    
この場合の節は「that he is kind」の部分になります。
簡単な見抜き方は従属接続詞を見つけたらその後ろがひとカタマリになると覚えておいてください。

* 従属接続詞

before(〜の前に)、after(〜の後に)、when(〜のときに)、as soon as (〜するとすぐに)
if(もし〜なら)など。
     

これでなんとなくでも句と節の違いは分かりましたか?
そうしたら次に最初に解説した名詞、形容詞、副詞とあった中の「副詞」とこの句と節を合体させて「副詞節」の例を見てみましょう。

副詞節:動詞・形容詞・副詞を修飾し(副詞の役割)、単語のカタマリの中に主語と動詞の
      関係がある(節)


     例) 私が歩いていたときに友達に会いました

       When I was walking, I saw my friend.
            ↑
       「私が歩いていたときに」

      
上の「私が歩いていたときに」というカタマリの中には「I was」という
主語と動詞が入っているので「When I was walking」は節になっています。


さらにこの「私が歩いていたときに」という部分はもう片方の節「I saw
my friend」の中のどの部分を修飾しているかを考えます。


正解は「saw」を修飾しています。
分かりますか?

「私が歩いていたときに」→(どうしたのか?)→「会いました」

という関係なのでここではsawという「動詞」を修飾していることになり
ます。
動詞を修飾しているということは先ほどの説明から分かるように『副詞』
の働きをしているということになるのでこのカタマリは副詞節ということ
になります。

副詞節というのはどんなものかイメージがわいたでしょうか?
一つでは分かりずらいかと思いますのでもう一つ例を挙げてみましょう。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 例)雨が激しく降っていたけれども、私は外出しました。

   Though it was raining hard, I went out.
            ↑
   「雨が激しく降っていたけれども」


この「Though it was raining hard」という部分が副詞節です。
どうしてそういえるか考えて見ましょう。

副詞節といえるためには・・・

1 カタマリの中に「主語+動詞」の関係がある
2 カタマリが動詞・形容詞・副詞のどれかを修飾している

では見てみましょう。


「Though it was raining hard」には「it was」という主語+動詞の関係があるので1番の条件はクリア。


「雨が激しく降っていたけれども」→(どうした?)「外出した」

となるので「外出した」(動詞)を修飾しているので2番の条件もクリア。
よって副詞節になっているといえることになります。

今回の話は少し理屈っぽくてつまらないかもしれませんね。
でもここが分かっていないと次回の内容が理解できなくなってしまうので我慢して理解できるようにがんばってください。