関係代名詞 part4(長い主語になる文をつくる)

関係代名詞 part4(長い主語になる文をつくる)

次の2つの文を関係代名詞を使って1つにしなさい。

1.The boy is my brother.  He is swimming in the sea.

2.The book is interesting.  Its cover is blue.

3.The car is mine.  It can run very fast.

解答・解説

さて、前回のThere is(are)の文 part4(書きかえ問題)で2つの文を関係代名詞を使って1つにしていくという練習をしていきましたが、そこまではもう大丈夫でしょうか?

今回は前回と似ているのですが、「主語の中に関係代名詞でつないだ内容がくる」というパターン(俗に“長い主語”と言ったりします)を練習していきます。

まずは思い出してもらいたいのが関係代名詞を使って2つの文を1つにつなぐ手順です。次のようなものでした。

<関係代名詞を使って1つにつなげる手順>

1.2つの文に共通の言葉をみつける。(片方は代名詞になっている)

2.代名詞ではない方を「先行詞」とし代名詞から関係代名詞を考える。

3.先行詞まで書く。

4.その後ろに関係代名詞を書き、残りの文から代名詞以外を続ける。

はい、前回もふれたこの一連の作業は今回も変わりません。ただ、少しだけ最後が変わります。

それでは問題を解いて考えていきましょう。

1.The boy is my brother.  He is swimming in the sea.

1.共通の言葉  → 「The boy」と「He」が共通。

ここで一つ迷うところがあります。それは「The boy」と「my brother」は同じ人を指しているので、共通の言葉として「my brother」を選んでもいいのではないかということです。

結論から言えば×です。

このように「どちらを選んでも同じ人や物ではないか」ということがでてきます。その時には“より漠然とした言い方”の方を選ぶようにしてください。

  • 「The boy」 → 「その少年」 → 「誰なのかはっきりしない表現」
  • 「my brother」 → 「私の兄弟」 → 「自分の兄か弟」 → 「誰かはっきりしている」

このように考えると、“漠然とした言い方”になっているのは「The boy」の方だと分かりますね?

少し分かりずらい説明ですが、問題をたくさん解いていくと迷わなくなります。

2.先行詞「The boy」 → 関係代名詞「He」 → 「彼は」 → 「主格」 → 「who」

これは前回と全く同じ考え方です。

3.先行詞まで書く。 → 「The boy」

ここがポイントです。

前回の場合には選んだ共通語(先行詞)は文の最後にあったため、「先行詞まで書く」と言われたら片方の文の最後まで書きました。

しかし、今回の場合「The boy」という言葉は文の最初にあるので、「先行詞まで書く」と言われたら、いったん「The boy」で止めることになります。

4.その後ろに関係代名詞を書き、残りの文から代名詞以外を続ける。

   「The boy who is swimming in the sea」

ここまでできあがりました。前回はここで終了でしたが、今回の場合はまだ終わりません。

最初に「The boy」だけを抜きとった“残りの部分”がまだ残っています、それを文の一番後ろにくっつけてあげます。

「The boy who is swimming in the sea is my brother.」
                               ↑
                              ここ

これで完成です。

正解)

「The boy who is swimming in the sea is my brother.」
(海で泳いでいるその少年は私の兄弟です)


2.The book is interesting.  Its cover is blue.

この問題も同じように考えていきます。

1.共通の言葉 → 「The book」と「Its」が共通。

2.先行詞「the dog」  関係代名詞「Its」 → 「それの」 → 「所有格」 → 「whose」

3.先行詞まで書く。 → 「The book」

はい、ここがポイントになるんでしたよね?

「The book is interesting.」まで書いてはいけませんよ。ここではあくまでも「先行詞まで書く」ということなので、先行詞の「The book」で一度止めてください。

4.その後ろに関係代名詞を書き、残りの文から代名詞以外を続ける。

   「The book whose cover is blue」

1番の問題と同じで、ここまでで終わりではありません。

最初の文「The book is interesting.」のうち「The book」を除いた残り「is interesting」を文の一番後ろにつなげてあげます。

「The book whose cover is blue is interesting.」
                          ↑
                         ここ

ここまでできて完成です。

正解)

「The book whose cover is blue is interesting.」
(カバーが青いその本は面白いです)


3.The car is mine.  It can run very fast.

さて、最後の問題です。

1.共通の言葉 → 「The car」と「It」が共通。

2.先行詞「The car」 → 関係代名詞「It」 → 「それは」 → 「主格」 → 「which」

3.先行詞まで書く。 → 「The car」

もう3回目なので分かるでしょう。「The car is mine.」の最初の「The car」で止めます。

4.その後ろに関係代名詞を書き、残りの文から代名詞以外を続ける。

   「The car which can run very fast」

3回目の同じ話をしますが、ここで終わりではありません。最初の文の「The car is mine.」の「is mine」がまだ使われていないので、これを最後につなげてあげて終了になります。

「The car which can run very fast is mine.」

正解)

「The car which can run very fast is mine.」
(とても速く走るその車は私のものです)